vtuber界のてぇてぇ
さばりん
てぇてぇはやっぱりいいなぁ……
大手vtuber事務所『プロライン』に所属する
基本的に、vtuberは生配信によって、視聴者であるリスナーと時間を共有することによって成り立っているビジネスである。
雑談話も盛り上がる中、話題は『最近加入してきた5期生の誰とコラボ配信をしたいか?』という話題になる。
「えっ。そうだなぁ……私はやっぱり、ラムネちゃんとか気になるなぁ! 一緒に晩酌配信とかしてみたいね」
クリスの発した言葉に対して、リスナー(視聴者)たちがコメントで反応を示す!
『いいね!』
『ラムネちゃんかぁー』
『清楚枠!』
『面白そう』
次々とコメントが激流のように流れていく。
そんなコメント欄に目を移すと、一部のコメントが目に入ってくる。
『浮気者がいるぞ!』
『クレージャーがいればコラボなんていらないだろ』
『クレージャーに振られるぞ=ww』
クレージャーというのは、同じ『プロライン』に所属するvtuberである
クレージャーとは、デビュー前から仲良くしていたこともあり、デビュー直後から頻繁に二人でコラボを行っていた。
二人のやりとりは、尊いという意味で『てぇてぇ』と呼ばれていたのだけれど、ここ最近、二人の関係性が『てぇてぇ』と通り越して『二人の領域には誰も入れない』という謎の空間が生まれ、『クリクレ』というカップリングの言葉が生まれた。
以降、『クレ―ジャーが旦那で、クリスは嫁』という謎の夫婦設定までつけられている。
そのコメントを見て、少し複雑な気分になるクリス。
「クレージャーの話は禁止! それに今は5期生の話をしてたでしょ!」
リスナーをそう窘めると、コメント欄は――
『嫁が切れた』
『やっぱりクリクレはガチ』
『姑問題勃発か!?』
などと、盛り上がる。
ふとそこで、クレージャーとオフコラボの予定があったことを思い出す。
「あっ! そうそう! 今度、クレージャーとオフコラボするんだよオフコラボ! 二人で一緒に晩酌配信する予定です!」
するとまた、コメント欄は――
『lo大手vtuber事務所『プロライン』に所属する
基本的に、vtuberは生配信によって、視聴者であるリスナーと時間を共有することによって成り立っているビジネスである。
雑談話も盛り上がる中、話題は『最近加入してきた5期生の誰とコラボ配信をしたいか?』という話題になる。
「えっ。そうだなぁ……私はやっぱり、ラムネちゃんとか気になるなぁ! 一緒に晩酌配信とかしてみたいね」
クリスの発した言葉に対して、リスナー(視聴者)たちがコメントで反応を示す!
『いいね!』
『ラムネちゃんかぁー』
『清楚枠!』
『面白そう』
次々とコメントが激流のように流れていく。
そんなコメント欄に目を移すと、一部のコメントが目に入ってくる。
『浮気者がいるぞ!』
『クレージャーがいればコラボなんていらないだろ』
『クレージャーに振られるぞ=ww』
クレージャーというのは、同じ『プロライン』に所属するvtuberである
クレージャーとは、デビュー前から仲良くしていたこともあり、デビュー直後から頻繁に二人でコラボを行っていた。
二人のやりとりは、尊いという意味で『てぇてぇ』と呼ばれていたのだけれど、ここ最近、二人の関係性が『てぇてぇ』と通り越して『二人の領域には誰も入れない』という謎の空間が生まれ、『クリクレ』というカップリングの言葉が生まれた。
以降、『クレ―ジャーが旦那で、クリスは嫁』という謎の夫婦設定までつけられている。
そのコメントを見て、少し複雑な気分になるクリス。
「クレージャーの話は禁止! それに今は5期生の話をしてたでしょ!」
リスナーをそう窘めると、コメント欄は――
『嫁が切れた』
『やっぱりクリクレはガチ』
『姑問題勃発か!?』
などと、盛り上がる。
ふとそこで、クレージャーとオフコラボの予定があったことを思い出す。
「あっ! そうそう! 今度、クレージャーとオフコラボするんだよオフコラボ! 二人で一緒に晩酌配信する予定です!」
するとまた、コメント欄は――
『おぉ!』
『オフコラボ』
『楽しみ!』
『夫婦晩酌』
などと盛り上がりを見せる。
そのコメント欄の中に、不吉なものが流れてきた。
『でも今、グレージャーはマウンとオフコラボしてるよ?』
そのコメントに対して、思わず反応してしまう。
「それくらい知ってるよ! でも私は、いくらクレージャーが他の女とコラボしてもね、最終的には私のところに戻ってきてくれるって信じてるから」
するとまたコメント欄は――
『嫉妬か?』
『これが正妻の余裕』
『草』
など様々な意見に分かれる。
「それじゃあ今日の配信はこれで終わりにするよ! この後は、エンディングの後スパチャ読みします!」
そう言って、その日の配信を終えた。
後日、迎えたクレージャーとのオフコラボ配信にて……。
「いやぁー。やっぱりクリちゃんと一緒にこうやってコラボするのが一番落ち着くわ」
「クレージャーぁぁぁ!!!」
酔っぱらった二人のてぇてぇトークが繰り広げられていた。
「あっ、そうだ! クリちゃんさ。ペアリングしようよペアリング」
「いいねぇ! 今度買いに行こ!」
「どういうリングがいい?」
「クレージャーとペアリングなら、私は何でもいいぜ。へへっ!」
そんな二人のやりとりを見せつけられたリスナー(視聴者)は――
『ペアリングはガチすぎるwww』
『やっぱりクリクレはガチ』
『このカップリングは不滅!』
『てぇてぇ』
『もう夫婦だろこれwwww』
っと、様々な反応がありつつも、今日もそこには『てぇてぇ』な空間が流れているのであった。
vtuber界のてぇてぇ さばりん @c_sabarin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。