第60話 女の闘い!バトロワ開幕【その参】

影1「さぁ、続きましてはビーチフラッグです!集中力はもちろんの事瞬発力が試されますね。」


この司会の影さん、ノリノリだな。

盛り上げてくれてるのは有り難いな。皆のテンションも変わってくるだろうし。


しかしさっきからどこかのヘリが飛び回っているのはなんなんだ?


絢斗「武井さん、あのヘリは大丈夫なやつ??」

武井「あれは里見家のヘリですね。内向的な娘が頑張っている姿を是非見せて欲しいと懇願されてしまいまして。お断りする理由も御座いませんしご家族以外は視聴しないという条件の元許可いたしました。」


ふむ、樹里のご家族ならいいのか。

なんとなく思ってたけどやっぱお嬢様なんだな。個人の用事でヘリ飛ばせるくらいだからなかなかの家なんだろう。


影1「それでは公平なくじ引き抽選によりトーナメントの枠が決定致しましたので発表します!」


ビーチフラッグなら東雲有利かな?

俺の全力疾走についてきてたもんな。


※第25話 『挟むな!』参照


第1レース、武井vsC

第2レース、AvsB

第3レース、東雲vs大和

シード枠、里見


お?樹里はシードか。

と言うことは東雲か恵のどっちかとバトルする事になるのか。

個人的に武井さんがいない状況で肉食獣の檻に入るような事はしたくない。

特にあのメーカーの3人はガチで怖い。なにをされるかわかったもんじゃないし、いくら俺の身体がでかくても大人の女性3人に押さえ込まれでもしたら…


おぉぉうふ!考えただけでブルっちゃうわ。

ヤバい、帰りたくなってきた…

流されてこんな状況になってんのは自分の流されやすくノせられやすい性格のせいなんだが。

聖域の狭い個室にこもりたい・・・


おっと、早苗さんとCが出てきたな。さすがに水着は競泳水着みたいなワンピースに着替えてきてる。

あんなんで動きまわられでもしたら大惨事間違い無しだからな。


影1「それでは第1レースを開始します。早苗さん、Cさん、位置についてください。スタンバイ・・・」


2人がフラッグとは反対方向にうつ伏せになり集中し始める


「レディ・・・・ゴー!!」


うぉ!!!

早苗さん早っ!!!

いや、早いとかの次元じゃないぞ!

立ち上がって振り向くモーションが早すぎてビビったわ。

しかしこれは…

武井さんをチラッと見ると

武井「家内かないは以前、影として修練を積んでおりお爺様に仕えておりましたので。」


仕えておりましたのでって、なんの説明にもなってませんが!?

なにをさも当然みたいな顔してんのこのおっさんは?


もうこれはあれだ。気にしたら負けとかいうヤツなのか?

結果は言うまでもなく早苗さんの圧勝だった。


影1「第2レース!」


興味無いので省略。

頑張って潰し合ってくれればそれで俺は満足なわけですよ。


影1「第3レースを開始します!

東雲さんと大和さんは位置についてください。」


東雲vs恵だな。

2人とも競泳水着みたいなのに着替えてるんだが東雲よ…


あんたすげぇよ!


ハミチチしてるとか谷間がとか一切無い極々シンプルな水着なのに圧倒的ボリュームのせいでシルエットがね・・・・


それとは逆に恵よ、

隣に立つのが東雲だから余計にな…

お兄ちゃんは安心するとともに心が痛くなっちゃうよ。。。


恵「ちょっと!?なんだか生暖かい視線を感じるんですけど!!」


ストンとした幼児体型に影やおぢさん達含め他の女性陣からも巣立っていく雛を見送る親鳥のような視線が送られていた。(一部の紳士除く)


大和「まだまだ成長期なんだ、頑張ればいい」

武井「大事なのはサイズばかりじゃないですよ」

早苗「形や感度も重要だから!」

ABC「・・・・・・(涙」

紳士達「だが、それがE!!」

東雲「プッププ…w」


恵「そこ!黙って泣かないでよ!一番こたえるんですけど!!エロチチも笑いこらえてんじゃないわよ!」


影1「スタンバイ…グスッ」


恵「絶ぇぇぇっ対負けないよ!!」

東雲「お子ちゃまだからって手加減しないし!捻り潰してあげる」

恵「お子ちゃま言うな!!」


影1「レディ・・・・・ゴー!!」


恵「ちょ!早っ!!?」

東雲「当然♪」

スタートからのダッシュまでは同じくらいだったがいざ走り出すと大差をつけてフラッグを手にした東雲。

やっぱそうなるわなぁ。


しかしあの大きさなのに揺れないもんだな。

もっとこう…バインッバインッてなると思ってたんだが。


東雲「この水着、ホールド力強くてすごくいいわ、走っても揺れないから痛くないよ♪」

絢斗「普通の水着は痛いのかな?」

東雲「普通のだと重い胸が激しく揺れて千切れそうなくらい痛いんだよねぇ」

男性陣「おぉぉぉぉ…」


女性陣から白い目で見らるのはわかっているがあえて感嘆してしまう男性陣である。

紳士達はまだ恵に声援をおくっている。


たしかに年齢差というだけでは語れない運動神経の差があるからなぁ。

恵は可哀想だけどこればっかりはしょうがないわな。


恵「デカチチ女!覚えてなさいよぉ!次は絶対勝つ!!」

東雲「圧倒的実力差ってのを教えてやるわい!ゼハハハハハ!!」


なんか黒いお髭のおぢちゃんみたいなんがいるんですけど?



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