第59話 女の闘い!バトロワ開幕【その弐】
いよいよ準備が整ったようだ。
影1「さあ、始まりました水着バトルロワイヤル『ポロリもあるかもよ?無いです』。司会はワタクシ影1でお送りします。誰が優勝するんでしょうか?楽しみですね。まずは水着審査からです!」
影1「エントリーナンバー1!どうぞ!」
トップバッターはスタッフ3人組だ。
3人お揃いの黒のビキニなんだがなんというか…布面積が少なすぎてきわどいんですけど!?上はほぼ紐なせいでなんかはみ出しかけてるし…
下の後ろとかはもう完全に紐じゃねぇか!
そんなビキニで開脚しようとしているもんだから武井さんからホイッスルが鳴り響き赤いカードが高らかと掲げられると影さん達がステージに雪崩れ込みゴミを掃いて寄せるようにステージから消えて行った。
3人で1人枠出場とはいえなかなかの破壊力だった。
なんなら具がはみ出しかけてたし…。
影1「大変刺激的なお3人でしたね。さすがに武井審判からレッドカードが出されてしまいましたがあの勇気だけは讃えるとしましょう。さぁ、本戦はこれからです。」
前座扱いとか…影さんもなかなか辛辣だな。
影1「エントリーナンバー2!どうぞ!」
2人目は・・・って
なんでフンドシなんだよ!!
た、武井さんは?
カード無しかよ!
出てきた2人目は武井嫁の早苗さん。
とても40代には見えない若々しい女性なんだが豊満な胸にサラシを巻き腰にフンドシを絞めていた。
新体操っぽくクルリと回ってアピールしているんだがこれもまた尻が丸出しみたいなもんだ。
もうレッドカード…
影さん達と一緒に拍手してました。
なんならうっすら涙を溜めてるし…
早苗さんは一通りアピールをして普通に戻って行った。
なんか釈然としないなぁ。
「早苗先輩はさすがのパフォーマンスでしたね。無駄のない動きは引退しても未だに衰えを見せません!」
先輩?
「続きまして、エントリーナンバー3、どうぞ!」
次は・・・恵ちゃんか。
うん、若々しさと初々しさがいいな。水着も派手さはないけどフリフリとした可愛いもので見てて癒される。さすが妹(仮)だな。
クルリとターンしての両手で投げキッスは可愛かった。
影さんの一部数人がやけに声援をおくっている。
紳士か?紳士なのか!?
影1「若さ溢れる可愛さが良かったですね。そこのロリコン達は後で話があります。さぁ、続きましてエントリーナンバー4!どうぞ!」
やはり紳士だった…
お、次は東雲か。
相変わらずのダイナマイトだな…
水着はケバケバしさのない花柄のビキニなんだが谷間が凶悪だ…
恵「引っ込めウシチチ女ぁ!」
ABC「ブーブーブー!!!」
早苗「まぁ!破廉恥ですね」
審査を終えたメンバーからのブーイングがすごいw
そして早苗さん、破廉恥はあんたのフンドシだと言いたい。
愛「誰がウシチチよ!ぺちゃんこがひがんでんじゃないっつーの!!」
ピピー!
影「おおっとここで武井審判からイエローカードだぁ!」
愛「え!?なんで!!?」
武井「暴言はいけませんね。減点です。」
愛「そんなぁ…」
恵「ざまぁ!」
ABC「ふふん!これで脱落すればいいのよ!」
武井「恵さんもイエローです。ABCは水着審査会場から退場!!」
恵「えぇ!!」
影の黒服集団がまたもや箒で掃くようにABCを…
影1「さあ、ラストはエントリーナンバー5、どうぞ!」
・・・・・・・・???
影「エントリーナンバー5、どうぞ!?」
・・・・・・・・???
影「さ、里見さぁん???」
閉じられたらカーテンからタオルで身体を隠した樹里が早苗さんに付き添われてそっと出てきた。
樹里は赤を通り越して青い顔をしていて見ていられない状態だ。
絢斗「樹里!頑張れ!」
思わず声が出てしまった…
涙目の樹里は俺に視線を向けると何かを決意したようにタオルを外した。
上下共フリルのついた可愛い白のビキニでとても似合っている。ハイレグがすごいのだがフリルのおかげで下品なきわどさには見えないな。
影さん達や大和さんだけじゃなく武井さんまでもが「おぉ!」と感嘆の声を漏らしている。
それほどに綺麗だった。
プロポーションは言うまでもなく樹里のもつ肌の美しさも相まってしなやかさが際立っている。
元々の立ち居振る舞いが普段から美しいので少し恥じらいを残していつつも淑やかな立ち姿におぢさん達も感動している。
まさに大和撫子だ。
樹里はそのままクルッと回ってテテテテと控えの方に逃げるように戻っていった。
東雲の元気溢れる健康ダイナマイツかしなやかな大和撫子かで悩むおぢさん達。
影の『紳士』達から恵推しの声も上がっていたが…
結果は最後に集計するので影さん達含めそれぞれが得点を投票して水着審査は終了となった。
水着審査終了後控え室にて
東雲「サトミンもなかなか攻めた水着だよねぇ」
檸檬「こ、これはスタッフさんが選んでくれて…」
東雲「処理とか来る前にしてきたん?」
檸檬「処理?」
東雲「あーしとかは水着撮影とかの前は脱毛サロン行くけど?」
檸檬「あ…わ、私は元々そのような不必要なモノは…ないわ」
東雲「え?もしかしてサトミンって…天然物?」
檸檬「天然物ってなんだか不名誉な感じがするのだけど」
東雲「まじ!?サトミンってパイパンなんだ!うっわー羨まし~」
檸檬「こ!声が大きいわ!パパパイ…パンとか言わないでちょうだい」
東雲「うわ~、真っ赤だ!可愛い~」
あのぉ、丸聞こえ何ですけど…
俺は心のメモリに刻んだ。
樹里は天然パイパンだ、と。
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