第58話 女の闘い!バトロワ開幕【その壱】

※作者から一言

ここからは本編とはあまり関係ない…なくもないですが、オマケ的なお話が少し続きます。何故こんな展開になったのかにゃんぺろ的にも謎です。。。

ではでは今後とも拙作を宜しくお願いします♪続きをお楽しみいただければ嬉しく思います。


~~~~~~~~~~~~


午前中

朝食後に撮影が開始される。

東雲は慣れたもので落ち着いているが樹里がいざ撮影となるとまた固まってしまっている。

なんなら少し顔色も悪くなってきてるまである。


東雲もフォローしてくれると言っていたがこの調子だと結構キツいかもしれないなぁ。

でもこればっかりは本人が乗り越えなきゃどうしようもないからな。


大和「里見さん、まだ表情が硬いね。少し休憩しようか」

檸檬「はい、ごめんなさい…」


今は樹里単体での撮影なんだがどうしても緊張が抜けないみたいだ。


大和さんは東雲と恵を手招きして呼び寄せ何やら話をしている。


大和「よぉし、レクリエーションだ。上位入賞者には豪華な特典付きだぞぉ。各種目ポイント制にして合計ポイントが最も多かった人の優勝とする。」

恵「特典って何があるんですか?」

大和「フフフ…優勝者には…」

ゴクリ×7

「完全武装の絢斗くんとのデート権!明日1日分だ!」

「きゃーーーー!!!」

大和「しかも武井さんの監視は一切無し!」

「きゃーーーー!!!」


は???

おいおいおいおいおい!

聞いてないよぉ!!?

そして武井さんの邪魔者感よ…

更に早苗さんまできゃーは無いわぁ



絢斗「俺の意志は!?」

大和「バイトで来てるのに何もしていない君にそんなものあるわけないだろう?やっと出番がきたって事だよ。逆に嬉しいだろ?見てごらんよ、美少女から美魔女まで選り取り見取りじゃないか。何が不満なんだい?」

絢斗「確かにみんな可愛いし美人だけど!」

「きゃーーーー!!!」


だから早苗さんっ!


早苗「お年頃の坊ちゃまを一日中たっぷりと甘やかして差し上げます♪ドロッドロの甘々に。ウフフフ…」


ヒィィィィィ!!!

なんか怖い!違う世界に旅立って戻ってこれないような気がするぅぅぅ!!


愛「サトミン、あんたをリラックスさせてあげようと思ってたけど…この勝負、絶対勝たせてもらうし!絢斗くんとのデート権はあーしが!!」

檸檬「なっ!わ、私だって!」

恵「ふん!ホルスタインなんかに絶対負けないもんね!」

愛「ちょっと!ホルスタインって誰の事よ!?」

恵「里見さんには悪いけど更にへこましてあげるんだから!絢斗お兄ちゃんの事は私に任せとけばいいですよ!絢斗お兄ちゃん、待っててね♪妹の私が勝って安心させてあげる♪」

愛「こんのペチャロリ!無視すんなし!」

檸檬「前科があるあなたは余計に不安よ。私が勝って絢斗を守るわ」


A・B・C「フフフ…」ギラリ


スタッフさん怖ぇよ!

なんかしゃべれよ!!


三つ巴+αのバトルが今まさに始まろうとしている!


全員水着に着替えてる間に種目を決める。


大和「やはり最初はベタにビーチフラッグかな」

絢斗「そうですね、って俺はまだ納得してないんですけどっ!」

大和「デートするの嫌なのかい?」

絢斗「嫌とかではないんですけど…」

大和「これも社会勉強だと思ってやればいいんじゃないかな?」

絢斗「自分が景品になるような社会勉強ってなんですか!?」

大和「絢斗君、一度社会に出たら色んな困難や理不尽を経験する事になるんだ。それをいち早く予習しておくのもやり方として間違っていないと俺は思うよ。」

絢斗「その理不尽を押し付けてくるのはあなたのような大人なんですけどねっ!」

大和「手厳しい意見だなw」

絢斗「昔に洗礼は受けてるんで。」

大和「今、里見さんが乗り越えなきゃいけない壁と君が拒否して迂回路を探す事になった壁の違いってあるのかな?」

絢斗「それは…」

大和「結局、立ちふさがる壁なんて自分で乗り越える意志がなきゃ越えられないんだよ。誰かに後押ししてもらったとしても最後に頼れるのは自分自身しかいないんだから。

さ、この話は終わりだ。今は彼女たちのために俺たちが出来ることをしようじゃないか。」


なんかうまいこと言って丸め込まれた感がすげぇんだが…


今はあの子達を応援するか!

せっかくなんだから楽しんで欲しいしな!


絢斗「ビーチフラッグは決定としとせっかく海に来てるんだから水泳も欲しいかな。」

大和「フフ、そうだね。これで2種目。体力勝負が2つ決まったし…最初に揃った時点で水着審査もしようか。テントから1人ずつ出てきて貰う形にしよう。武井さん、お願いできますか?」

武井「伝えてきます。」

大和「あと1つ欲しいかな…お尻相撲とか?」

絢斗「ぶっ!」

大和「ああ、間違えた、手押し相撲だったかな、ほら、両手のひらだけで押し合いするヤツ。」

絢斗「お尻相撲…」

大和「お尻の方がいいかい?」


ちょっと想像してしまった…


絢斗「怪我とか大丈夫ですかね?」

武井「プロテクターのようなモノならありますよ。」

絢斗「うわっ!も、戻ってたんですね…気配殺すのやめましょうよ…。で、そのプロテクター付けたら怪我とかは大丈夫そうですか?」

武井「押し相撲程度なら怪我はしないでしょう。」

大和「決まりかな。順番は水着審査、ビーチフラッグ、手押し相撲、水泳って感じかな。」

絢斗「決まりですね」


武井「では準備にかかります」

パンパン


武井さんが二回手をたたくと俺達の背後から

「お呼びでしょうか」


…誰!?


絢斗「た、武井さん?」

武井「このモノ達は七条院家に代々仕える影のモノ達です。今はもう坊ちゃま専属となりましたが。」


なにそれ!?忍者か!

ボソボソと武井さんとその仲間たちが会話をしていたが少し目を離した隙に武井さん意外は居なくなっていた。


忍者だ…

武井「では坊ちゃま、武井も準備にとりかかりますので失礼致します。」


大和「いやぁ、すごいね。」

すごいとかいう問題なのコレ!?


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