第54話 愛・涙の後に

武井さんに東雲の場所を教えてもらい向かう。


ビーチの端っこで三角座りしてる東雲を発見だ。

絢斗「東雲!」

愛「あやと…くん」

絢斗「ほら、撮影あるんだから日焼けしないようにしなきゃ。それにこんなとこでずっといたらねっちゅうちょうになるぞ。あ…」


持ってきた日傘と水を渡す。


愛「ぷっwねっちゅうちょってw」

絢斗「いいから、飲め」

愛「ありがと…」


愛「ごめんね?あーしバカだから思った事とかすぐ出ちゃうんだよね」

絢斗「悪いとこだな。」

愛「呆れちゃった?」

絢斗「うん、呆れた。

確かに人のプライベートな事をあんな簡単に他人に晒すなんて簡単に許せるような事じゃないと思う。」

愛「だよね…グスッ」

絢斗「でも、そういうとこも東雲の良いところでもあるんじゃないかなぁ?表裏が無いっていうか、くだらないしがらみなんて気にしないっていうか…なんて言えばいいか俺も思いつかないんだけど、そういう明るさには俺も助けられてるような気がする。」

愛「そう…かな?」

絢斗「まあ、俺のことだけじゃないけどもう少し気をつければ今回みたいな事にはならないんじゃない?後は東雲次第だと思う。」

愛「ごめんね?これからはもう少し気をつけるよ…」


俺は喉まででかかったセリフを飲み込んだ。


『もう次は無いから裏切らないで』


なんか自惚れてるようなセリフに感じたし…

べ、別に!一緒に居て欲しいとかそんなんじゃねえし!

俺は1人になりたいんだ。そこは基本変わらない。でも…


絢斗「さ、気が済んだだろ?戻ろうぜ」

愛「…うん」


パシャッ

絢斗「うわ!冷てぇ!」

東雲が水を掬ってかけてきたようだ


愛「絢斗くんのクセに生意気な事いうからだよw」

絢斗「ふっ、俺はこんな挑発にのってやり返したりしない。俺がもしここで『やったなぁ!』とか言いながら水をかけ返してみろ!?青春丸出しのバカップルみたいな事になるぞ、うわ!寒!!ほら見ろ!鳥肌MAXだぞ!」

愛「ちぇー、かけ合いっこやりたかったのになぁ」

絢斗「その手はくわんぞ!この天然策士が!」

愛「なんか意味わかんないけどムカつく!えい!えい!」

パシャパシャ!

絢斗「うわ!やめろって!このぉ!」

パシャ!


あ…


愛「にひっ♪なぁんだ、結局やりたかったんじゃんw」

絢斗「ち、違うし!俺がこんな子供みたいな…わっぷ!」

愛「あははは、ビショビショにしてやんぜ!」

絢斗「やれるもんならやってみろや!!ごらぁ!」


結局2人ともビショビショで戻ることになりました。


やっちまった…

結局キャッキャウフフかよ…


※海ではシチュエーションに逆らえないと学習した絢斗である。


別荘に戻ると大人たちがニヤニヤしながらこちらを見てくる。


大和「いやぁ、青春だよねぇ」

早苗「坊ちゃまがあんな楽しそうに…」

武井「・・・・(涙」サメザメ

檸檬「ずいぶんと楽しそうだったわね?私をほったらかしにして良いご身分だこと。」ツーン

恵「絢斗さん!!初めまして!大和恵です!14才中3です!絢斗さんに会いたくって叔父さんについてきました!大好きです!まずは友達から…ちょっと?聞いてます!?」

絢斗「この子何言ってんだ???

で、みんなで覗いてたのか…趣味悪いよ」

大和「いやぁ、大きい声が聞こえたから窓の外を見てみると海外ドラマ並みの青春グラフィティが繰り広げられているじゃないか。そりゃ見るだろ。あ、東雲さんにはあとで写真のデータあげるからね♪」

絢斗「うぉい!俺のプライバシーは!?」

愛「やったぁ♪」

檸檬「ちょっと!大和さん!?絢斗?後で私とも行くわよ」

絢斗「樹里まで…勘弁してくれよ」

檸檬「なぁに?不満でもあるのかしら!?」

絢斗「い、いえ、喜んでご一緒させていただきましょう!」ビクビク

恵「ちょおっと!絢斗さん!私の話を聞いてくださいよ!」

絢斗「さ、風邪ひいちゃうといけないから風呂入るか」

早苗「坊ちゃまは上のお風呂へどうぞ。もう準備できてますよ。愛さんは一階で入ってね。なんなら一緒に」

愛「や、やだぁ、もう早苗さんったらからかわないでくださいよぉ!もぉ♪絢斗くん、ど、どうする??」

絢斗「上ってジャグジーでしょ?水着なら」

檸檬「絢斗?まさかあなた…」

絢斗「じ、冗談ですよ、ハハハ」

愛「あぁん、もぉ!里美さん邪魔しないでよ!」

檸檬「どうせそのエッチな身体でせまる気なんでしょ?その乳牛のようなお胸で。フンッ」

恵「私ならいいですよ!」

檸檬「さ、絢斗行きましょう。」

愛「ちょっと!乳牛ってなによ!あっ!?何どさくさまぎれで腕組んでるのよ!胸を押し付けないでよ!」

檸檬「うるさいわねぇ、さ、絢斗ちゃん、行くわよ」

恵「私も行きます!」


絢斗ちゃん、て…

ばぶぅー


うーん

三人よればかしましいってこれなんだな…


「へっくし!」

早苗「坊ちゃまぁ!?」



~~~~~~~~~~~~~


※にゃんぺろからのお知らせ

新作の紹介なんですが…

こちらは陰キャボッチが煮詰まった時に書いたりしている作品ですのでなかなか更新は出来ないと思いますがもしよろしければ一読して頂ければと思います。10日で1話しか書けてませんしw


『りみっとぶれいく!

~最弱職から成り上がりたい異世界チン道中~「チュウチュウさせてください!」』


作者ページからでも飛んでみてやってくださいませ。

宜しくお願いします♪


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