第51話 遭遇
愛「うわ~!綺麗~♪」
武井「お待ちしておりました。」
愛「武井さん、今日から宜しくお願いします♪武井さんがいるってことは絢斗くんももう到着してるんですよね?」
武井「はい、あちらの別荘で皆様をお待ちしておりますよ。」
大和「武井さん、出迎えありがとう。今日からご厄介になります。」
武井「こちらこそ、坊ちゃまを宜しくお願い致します。」
恵「あ、あの!大和恵です!お世話になります!」
武井「おや、また可愛らしいお客様が増えましたね。武井です、宜しくお願いします。さ、皆さん車に乗ってください。別荘までお送りしましょう。」
小型のバスにゆられ数分で別荘に到着。
別荘の玄関先には3人の姿が見える。
愛「あ!早苗さーん!今日からお世話になります♪お手伝いするからなんでも言ってくださいね♪」
※
早苗「愛さん、ようこそいらっさゃいました。お客様にお手伝いなんてさせるわけにはいきませんよ。お気持ちだけ頂戴しておきますね。」
早苗って名前だったのか!?
おばちゃんとしか知らなかった…
大和「早苗さん、お世話になります。こっちは姪の恵。今回アシスタントのバイトに連れてきたんですがなんでもこき使ってください。」
恵「や、大和恵です!中学三年の14才です!宜しくお願いします!」
愛「はぁ!?あんた中学生だったの!?」
恵「何か問題でも?あなたには私の年齢なんて関係無いとおもいますけど?」
愛「ぐっ(に、憎たらしい!)」
大和「恵、そんな口の聞き方するんなら家に返すよ?東雲さん、ゴメンね?」
愛「い、いえ、お年頃ですもんね、ハハハ…」
大和「あやまりなさい」
恵「ゴメンナサイ…」チッ
愛 Σ(゚д゚;)シタウチ!?
絢斗「初めまして、七条院絢斗です。恵ちゃん、いらっしゃい」
恵「え?誰?絢斗くんは!?」
絢斗「・・・」
愛「ぷっwククク…ww」
絢斗「ふっ、笑いたくば笑えばいいさ…どうせ俺は陰キャof陰キャだしな…」
檸檬「絢斗、私も紹介して欲しいのだけれど?」
絢斗「ああ、ごめん。こちら里見樹里さん。俺の仕事仲間だよ。」
檸檬「初めまして、絢斗のパートナーの里見樹里です。宜しくお願い致します。」
愛 ピクッ…「初めまして、絢斗くんのクラスメイトの東雲愛です、よろしくね。」
恵「うわー、綺麗な人ぉ」
大和「里見さんは今回の撮影でモデルとして来てもらったんだ。東雲さんと2人で撮る事もあると思うから仲良くして欲しい。」
愛「(た、たしかに綺麗な子だな、透明感がすごい!)も、モデルなんだ?」
檸檬「いえ、今回だけなので。モデルを職業とはしていません。」
愛「ちなみに年齢とか聞いても大丈夫?」
檸檬「高校1年の15才です。」
愛「うっそ!年下なの!?絢斗くんの仕事仲間っていうからてっきり年上の人だと思った!(ってちょっと待って?この声…)」
絢斗「挨拶はもういいだろ、撮影も明日からだしとりあえず中で話そう。打ち合わせとか衣装合わせもしなきゃだろ?」
恵「だからあんた誰なのよ!何仕切ってんのよ!絢斗くんは!?ねぇ、武井さん?」
陰キャなのは自覚している。
だが自己紹介したにも関わらずこの反応は…泣いてもいいヤツだよね?
俺、この子無理かも…。
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