第50話 大和恵参戦?
とある駅前
愛「大和さ~ん!おはようございます!」
大和「やあ、おはよう。今日も元気そうだね。もう迎えの車は来てるよ」
愛「あれ?絢斗くんは?」
大和「ああ、絢斗君は別で移動らしいんだ。」
愛「そーなんだ…」
大和「そんなガッカリしなくてもお昼には会えるよ」
愛「べ、別にガッカリなんて…」
?「叔父さん、荷物積み終わったよ」
大和「ああ、ありがとう。紹介しておこうか。こちら、東雲愛さん。今回の撮影でモデルを頼んだんだ。」
愛「初めまして、東雲です。宜しくお願いします。」
大和「で、こっちが今回アシスタントをしてくれる俺の姪の」
恵「
握手する2人だが愛が眉をひそめる。
恵「そうそう、前回の雑誌見たよ」
愛「あ、ありがとう(なんでこんなに力入ってんのこの人!?)」
恵「相手のメガネの男の子、すっごい良かったよね」グググ
愛「そ、そうですね(早く放してよこのゴリラ!!)」
恵が顔を寄せてきて囁く
恵「あなたは雌顔してただけみたいだけど?よくあんなんでモデルとか自称できるよね?絢斗くんも大変そう。」
愛「・・・(ふーん、そういうことか…)」
大和「そろそろ行こうか。」
恵「はーい」
恵がパッと手を放し背中を向けて車に乗り込んでいく。
愛「はい。」
~~~~~~~~~~~~
某マリーナ
二台のバンに6人と機材を乗せて走ること一時間。
愛「うわ!でかっ!!」
七条院グループから派遣された運転手に案内されたのは大型クルーザーの前である。荷物の移動も彼らとメーカーから来ている3人で行っているので大和、恵、愛は手荷物だけで移動していた。
所々でシャッターをきる大和とただただ驚いている愛、そしてそれを観察するように見ている恵。
運転手「申し訳ございません。これ以上大きな船になると接岸出来なくなってしまいますので。」
愛「い、いえ!こんな大きな船だとは思わなか…え?」
運転手「武井様から最上級のお持て成しをと
愛「(そういう事じゃないんだけどなぁ…)ハハ、そうなんですね、宜しくお願いします。」
運転手「いつでも出航できる準備は出来ております。お気をつけて乗船してください。」
愛「ありがとうございます♪」
全員が乗船して出航するクルーザー。
船内はとても豪華だが愛はワクワクが隠しきれずにデッキに出て流れゆく景色と海風を堪能していた。
一方その頃キャビンで
恵「ねぇ叔父さん、なんであの子なの?もっとマシなモデルの子とかいたんじゃないの?」
大和「恵は不満そうだね?」
恵「見た目が可愛いのは認めるけど別にそれだけでしょ?雑誌の写真見たけど絢斗くんにリードされっぱなしで全然ダメダメだったし。」
大和「相手があの絢斗君だからね、仕方がないとは思うよ。恵も絢斗君相手に普通で居られるとは思えないんだけどなぁ?」
恵「私はモデルじゃないし!」
大和「う~ん、あの子は絢斗君が認める何かがあると思うんだよ。じゃなきゃ今の絢斗君が表舞台に出てくるなんて有り得ないしね。俺もあの子の太陽のような明るさっていうか無邪気さ?素直さは価値があると思ってるよ。」
恵「陽キャで胸が大きいだけじゃん…」
大和「ハハ、それもあるだろうねw
絢斗君は胸が好きそうだし。」
~~~~~~~~~~~~~~
絢斗「ぶえっくしっ!」
檸檬「あら?風邪かしら?」
絢斗「んにゃ、急に鼻がムズムズしただけだよ」
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恵「でも!私は認めないわ」
大和「ライバル達は強力だよ?」
恵「ライバルたち??」
大和「今回の撮影についてきてる女の子がもう1人いてね、なかなか頭の回転が早そうな美人さんだったけど絢斗君と一緒にもう島についてるんじゃないかな。」
恵「一緒に?なんで!?」
大和「そこまで俺は知らないよ」
恵「くぅっ!うらやましいぃ!」
大和「なんにせよ、だ。これから先絢斗君が社会に出れば周りはライバルだらけになるのは間違い無いかな。」
恵「そんなぁ…」
大和「本人はそんな事考えもしてないだろうけどw」
ブオーーーーーー!!
ブオーーーーーー!!
大和「お?もう直ぐ到着みたいだね。今回の撮影も面白くなりそうだな。」
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