第28話 朝ちゅん?
目が覚めた。
あれから俺も眠ってしまったようだ。
時計を見ると22時…は?
「う~ん…ムニャムニャ」
は?え?
布団を捲るとそこには俺のパジャマを着たギャル子さんが寝ていた。
なんでや!?
絢斗
「東雲!起きろ!おい!」
東雲
「ん~もうちょっと…ムニャムニャ」
ムニャムニャって言いながら寝てる人は何食ってムニャってんだろ…
じゃなくて!
絢斗
「東雲!起きろって!」
東雲
「ん~…あ、絢斗君だ…なんでいんのぉ?夢か~…」
ぬぅ…男物のパジャマだから胸元がヤバいんですっ!
東雲
「んぅ~、絢斗君抱っこぉ」
絢斗
「ななな何を!?」
東雲
「夢なんだからいいじゃ~ん♪」
絢斗
「どうしようこの子、漫画みたいな寝ぼけ方してる…」
東雲
「は~や~く~♪はい、ぎゅ~」
もそもそと動いて俺の膝の上に座り抱きついてくる…
ヤバいヤバいヤバいヤバい!!
この
何がヤバいって
マシュマロスライムが押し潰されて
シャツからこぼれ落ちそうなうえに
柔らかいお尻の感触が
絢斗の
東雲
「あやとくぅん
チューわぁ?んぅ~」
も、もうダメポ…
しょうがないじゃないか。
俺はよく耐えたと思う。
ではいただきま…ダメだ!
こんなのクラ●ザーさんしかしちゃいけないと思うの!
でたぁー!ク●ウザーさんの必殺技の1つ●眠姦だぁぁ!
みたいな?
ふぅ、おちついたぜ。
おちっちは突いてないけどなっ!
ありがとう●ラウザーさん!
ゴートゥーDMC!
パフパフくらい勢いに任せてやっときゃよかったか…?
まぁいい。
絢斗
「東雲が目覚めてもう一度同じような事が出来たらな」
目の前のスライムが「マタネー」とサヨナラを告げている。
ような気がする。
ちょっとだけ悔しいので俺のゴールドフィンガーで目覚めてもらおう。
そ~れ♪
コチョコッチョッコッチョ~
「あはははやめてー!あはははは」
「やめて欲しいのか?んん~?」
楽しくなってきた!それ!
コチョコッチョッコッチョ~
東雲
「あはははひはははもう無理!
お願い!やめてーーー!!!」
もう無理はこっちだっつーの!
絢斗
「おはよう、目が覚めたか?」
東雲
「はぁはぁはぁ…おはよ…?
きゃーーーーーー!!!!
なんで!?
なんであーしが絢斗君に跨がってんの!?」
絢斗
「こっちが聞きたいんだが?」
東雲
「あ、そうだ、
あーしが起きたら絢斗君が寝てて…」
絢斗
「起こせよ!」
東雲
「覚えて…ないの?」ニヤリ
絢斗
「ななななにが!?」
東雲
「あーし、初めてだったけど気持ちよかった…」
絢斗
「!!!!!!!」
東雲
「絢斗君ったら
離してくれないんだもん」
絢斗
「う、嘘だ!」
東雲
「ほんと…だよ?」
上目遣いで頬を赤らめる東雲
絢斗
「ちくしょー!!なんで俺は覚えてないんだ!」
東雲
「フフ、武井さんがもう遅くなるから泊まっていきなさいって。
親には連絡してくれるって言って
お風呂いただいて…
戻ったら絢斗君まだ寝てて。
気持ちよさそうだからあーしも寝ちゃおって感じ?
絢斗君の寝顔見てたら絢斗君が抱きついてきて…
あったかくって気持ちよくなってきて凄く落ち着いて…
そのまま寝ちゃった♪
起きたら絢斗君の膝の上だったという世にも奇妙な朝ちゅん?夜ちゅん??」
夜ちゅんってなに!?
絢斗
「紛らわしい言い回しするなよ!
むっちゃびびったわ!!」
東雲
「あーしの胸に顔うずめてたくせにぃ」
絢斗
「う、うそ…」
東雲
「ほんとだよぉ、
気持ちよさそうにフニフニするから
母性くすぐられちゃった」
パ、パフパフしてただとぉ!!?
やややヤバい!覇者がおっきして…
絢斗
「というよりも早く降りてくんない?」
東雲
「あ、ご、ごめん!」
顔真っ赤で可愛いんだが…
気づかれてないよな…
ないと言ってよばぁにぃ!
ハァ…この子とは少し距離置かないとなぁ。でも変な約束しちゃったしなぁ…
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