第5話 どうしてこうなった?



くっ!

なんておマヌケなんだ…


こんなところでボッチの弊害へいがいが出てしまうとは。

自由の代償とでも言えばいいのか?


人付き合いが無いので耐性も無い!

まさかここまで煽り耐性が壊滅的とは…


しかし!

負けるわけにはいかんのだよ。

家は俺にとっての聖地…

最後のオアシスなのだ!

こんな今日初めて会ったギャル子ごときにけがされる事などあってはならないのだ!


俺氏

「さぁ!来るがいい!」


東雲

「いくよぉ!」ニヤリ



そこでギャル子が奥義をぶちかましてくるなんて

この時の俺は予想もしていなかったんだ…



前屈みに構えるギャル子



「っっっっっっっ!!!!」


そのぉ、ね?

開かれたシャツの首元から見える…


ほ、ほら、アレダヨアレ!

円盤を打つたびに揺れるんだよ!!


パターンピンク!ギャルです!

薄いピンクのブラが包む豊満なぷよぷよがね…こう、プニョプニョなわけですよ!


A●フィールド全開!


ガコン!


あああああ!!

ATフィー●ド意味ねぇ!?


東雲

「あれあれぇ?どうしたのぉ?

なんか集中出来てないねぇ?」


こ、こいつ!?わざとか!


俺氏

「き、汚いぞ!」


東雲

「何がぁ?」クフフ♪


白くて綺麗な肌をほんのり赤らめながら

挑発をやめないギャル子さん。


何があんたをそこまでさせるんだ!?

こうなったらこっちも封印していた奥義を使うしか手は残されていないか…


明石家降臨!

「ほないくでぇ!ファッ!」


ギャル子さんが「えっ」と固まったのを見逃す俺ではない!


ガコン!


俺氏

「よしっ」


東雲

「ああっ!ずっるーい!」


俺氏

「何もずるくないよね?

ちゃんと攻撃前に声かけたよね?」


東雲

「ってかぁ、さんちゃんそっくりでビビったぁ!

もっかいやって!もっかい」


俺氏

「同じ芸を連続するのは二流芸人のやることだ!

あと二点、なんとしてもる!」


東雲

「あんた芸人違うじゃん…

いくわよぉ!」


カンッ!!


くそっ!

どうしてもヤツが目につく!

そうだ!

違う物体に脳内変換すればっ!

イメージだ、心を落ち着かせて

心の目で見るんだ!!

あれはスライムだ!

スライムなんだ!


カン!ポヨン

カン!ヨヨン

カン!プヨン


肌色のスライムやっべぇ!

いったいどんな感触なんだ!?

さささ、触ってみ…


ガコン!


あ…


俺氏

「んぬぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!」


東雲

「あと一点ね♪」


俺氏

「そ、そのスライムをしまいたまえよ!」


東雲

「スライム?あぁ~、

このスライムの事ぉ?」


俺氏

「目のやり場に困るんだよ!

わかっててやってんだろ!?」


腕組みすんなぁ!

汗でしっとりとした質感のちら見えスライムが

盛り上がってどえらい事にぃ!

このままだと

スライムに地球侵略されちゃう!



えええい!デラックス降臨!

「ちょっとあんた、

下品なモノしまいなさいよ」


カン!ガコン!


俺氏

「やったぞ!」


東雲

「あはははwデラックス似てるぅ」


ウケたな。フッ、当然だ。


久々に人を喜ばせている現状に満足してしまっている俺がいる。


東雲

「これが最後ね!いくよ!」


俺氏

「こい!叩きのめしてやる」


あれはスライムあれはスライムあれはスライムあれはスライム…

あれは…プリン?


ガコン!


東雲

「やったぁぁぁっ♪」


膝から崩れ落ちる俺を余所に

ピョンピョン飛び跳ねて喜ぶプリン様。


爺様…

あなたの教えは正しかったよ…


なぜか今になって思い起こすは

亡き爺様のお言葉である。


『絢斗よ、気をつけるんじゃ。

人類は、いや男はな、

おっぺぇには勝てないんじゃよ』


俺の部屋にこんなヤバいギャル子なんて侵入させたくない…


ど、どないしたらええんや!?


じっちゃぁぁぁぁぁんっ!!

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