第7話 トレーニング
フィーネがスキルをGETしてから、4人でそれぞれのメイン武器の練習をする機会が増えた。俺とフィーネは剣と槍なので、間合いの違う敵との戦いや、連携などを。レインは大盾なので、攻撃を受け止めるのではなく受け流したり、間合いの違う敵に対しての守りの仕方の練習をしている。それしてもレインの守りは硬すぎる。そこで俺は直接聞いてみることにした。
「なぁレイン。お前なんでそんなに守り硬いんだ?普通に叩いても怪我1つしないし。もしかしてえげつないスキルとか持ってる?」
「うんそーだよ。金剛力って言って、一定時間無敵になれるスキルがあるの。だからやばいと思ったら使うようにしてるんだ。他にも結界とかも張れるよ。でもどっちもLv1だから5秒位しか持たないし、消費魔力も多いけどね…」
「それに私が鼓舞のスキルも使ってるからね。攻撃力と防御力大体5%アップかな。」
そう。鼓舞のスキルは使った相手の攻撃力、防御力を%で上昇させるスキルだ。今はLv1なので、そんなにバフの効果はないが、
「通りで攻撃が通らないわけだ。でも味方ならかなり嬉しいスキルだな。」
(こいつ化物かよ。)口には出さないが、心の中でそう思ってしまった。だが、これでさらに攻撃の幅が広がった。俺がやばくなったら、レインと入れ替わればいいんだ。
フィーネは普段は後ろにいて回復したり、攻撃魔法を撃つのがメインだ。だからセレナがわざと怪我をして回復魔法で治すという俺からしたらかなりゾッとすることをしている。
「セレナそんな事して大丈夫なの?僕かなり心配なんだけど。」
「うん。大丈夫。フィーネがの魔力が追いつくくらいにしてるから。」
「それなら良いんだけど。本当に無茶だけはしないでね。」
「だから大丈夫だって。ほんとにレインは心配性なんだから。」
レインは心配性なだけじゃないと思うんだけどな。多分レインはセレナのことが好きだ。そしてセレナは気になってはいるけど、好きという訳では無いって感じだ。ここはレインに交換条件を出したら乗ってくるかもな。
この交換条件が出るのはまだ先の話になる。
「よし、セレナの誕生日までに、スキルレベル2目指して頑張るぞ。」
「「「おー!」」」
「いや、セレナはスキルまだ持ってないだろ。」
「乗りなんだからいいじゃん。」
なんてこんな時に締まらないかなー。
そんなこんなでそれから半年が経った。
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