第6話フィーネの誕生日

 俺がステータスをGETしてから1週間が経ち、フィーネの誕生日がやってきた。ということはついに、フィーネもステータスを貰えると言うことだ。俺がアタッカーで、レインがタンクなので、フィーネはバッファーかヒーラーであって欲しい。そうすればどんな相手でもかなり優位に立てる。

 そうこうしてるうちに、フィーネの家に行く時間になった。


 「フィーネ来たぞー。」


 「レイ君来てくれたんだ。嬉しい。」


 「そりゃ勿論来るに決まってるだろ。」


 「僕達も来たよー。」


 「これでみんな揃ったね。さぁ早くパーティー始めよー。」


 レインとセレナも到着して、パーティーが始まった。フィーネが産まれたのは夜中なので、それまでパーティーをして待つ約束をしていたのだ。


 パーティーが始まり、みんなでご飯を食べたりおしゃべりしている内についにステータスの時間がやってきた。全員が静かになる。そしてついにフィーネの体が光出した。光が収まり、フィーネが声を出す。


 「ステータスオープン」


――――――――――――――――――――――


 名前:フィーネ

 年齢:15

 性別:女

 種族:人族

 レベル:1

 魔力:60

 体力:450/450

 スキルポイント:0

 スキル:魔法適正Lv1(最大値)、回復魔法Lv1、

鼓舞Lv1、槍術Lv1


――――――――――――――――――――――


 「私魔法使えるみたいだよ。しかも回復魔法も使えるし、バフのスキルもある!やったー。」


 そう言いながらフィーネは俺に抱きついて来た。


 「えっ フィーネさん?」


 驚いて変な返事をしてしまった。


 「あっ、レイ君ごめんね。ちょっと興奮しちゃって。」


 フィーネは我に帰って俺に謝ってきた。俺的にはもっとあのままで居たかったのだが。まぁそれは置いといて、フィーネが回復もバフもできるとは驚きだ。これで俺達のパーティーの基本的な戦い方が決まった。後はセレナ次第だろう。


 「これで後はセレナだけだね。」


 「そうだね。みんなこんなに良いスキルGETしたんだから私も頑張らないと。」


 「頑張っても何も変わらないと思うんだけど。」


 「もー、そんなこと言わないでよー。」


 いつものレインとセレナの軽口の叩き合いが始まった。そんなこんなでセレナの誕生日パーティーが終わり解散する時に、フィーネが俺に絶対死なせないから!と言ってくれた。本当に嬉しかった。


 セレナの誕生日はまだまだ先なので、それまでは各々自分のGETしたスキルを何度も使い、スキルのレベルを上げるために練習をする事にした。俺は剣、レインは大盾、フィーネは槍だ。セレナは自分は斥候になる気なようで、小刀の練習をしている。このままいけば本当に最高のパーティーになりそうだ。

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