第5話 レインの考え
今日レイがステータスを手に入れた。レイは魔法適正と剣術のスキルの両方を持っていて、しかもユニークスキルまで手に入れてた。それに比べて僕は攻撃系のスキルはほとんど持っていない。
「ステータスオープン」
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名前:レイン
年齢:15歳
性別:男
種族:神族
レベル:1
魔力:200
体力:6000/6000
スキルポイント:0
スキル:金剛力Lv1、シールドアタックLv1、防御力強化Lv3、結界Lv1、大盾使いLv1
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これが僕のステータスだ。魔力や体力は人並み以上にあるけど、それは僕の種族のせいだと思う。レイ達には言っていないけど、僕は神族だ。レイが転生者だということももちろん知っている。だからこの世界で生きていくサポートをするために地上に降りて来ているんだ。実際僕も生まれてまだ15年しか経っていないからサポートなんてことはほとんど出来ないんだけど。
話が逸れちゃったね。僕の初めの予定は、僕が戦ってレイを守ることだった。でもそんなことはこのスキルではもうできそうにない。予定が大幅に狂っちゃったんだ。僕は攻撃を防ぐ位しかできない。それなら僕が攻撃を完璧に防ぎ、レイが攻撃すれば良いんだ。僕はそう心に決めた。
どうして神族がこんなにレイを執拗に構うのか気になる人もいると思う。その理由を説明するね。
レイが死んだのは僕の両親のせいなんだ。両親はこの世界に新しい風が欲しいと思って、別の世界で良い人材を探してたんだ。その時レイを見つけたみたいなんだ。だから、両親は彼を死ぬまで見守ることにして、死んだらこの世界に連れてくるつもりだったみたい。でも、そこでミスをしちゃって、強制的にこの世界に連れてきちゃった。だから、その罪滅ぼし的にこの世界で無事に生きて貰うために護衛として僕が送られたって言うことなんだ。
「はぁー。どうしてお父さんとお母さんはレイにあんなスキルを与えたんだろ?」
つい独り言が漏れた。
「もう決まってしまったことを考えても仕方がないよね。」
明日みんなで会う約束をしてる。その時レイと話し合ってみよう。
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