第4話入れ替わり


 「やっと1人になれた。」


 ステータスを貰ってから少し時間が経ち、やっと1人になる時間を取れた。あの時は、ユニークスキルを貰えた喜びと驚きで、スキルの内容までは見れていなかったのだ。


 「ユニークスキルって言うだけだからかなり強力なんだよな。でも、入れ替わりってなんなんだ?まぁ見てみないことには始まらないか。」


 そう思い俺はステータスを開いた。


――――――――――――――――――――――


 ユニークスキル:入れ替わりLv1


入れ替わりLv1

 自分の周囲5m以内にいる親しい人(種族は問わない)と場所を入れ替わることができる。

 使用魔力:1mにつき2

 対象:自分と所持品。


――――――――――――――――――――――


 「なんじゃこりゃ。」


 思わず叫んでしまった。


 「こんなすぐ近くで入れ替わってなんか意味あるのか?しかも入れ替われる人が、親しい人だけって。ハズレか?いや待てよ。これってレベルが上がる事に範囲とかが広がっていくのか?それならまだ使い道ありそうだな。レベルアップに必要なスキルポイントっていくらなんだろ。他にもレベルアップや欲しいスキルもあるんだけど、まずはこのスキルをレベルしてみたいな。明日あいつらに相談してみるか。」


 そうしてこの日は寝ることにした。

次の日、俺達はいつものメンバーで俺の部屋に集まっていた。理由はもうわかるだろう。俺のユニークスキルについてだ。


「なぁレイ。そのスキルって他のスキル発動してる時にも使えるのか?」

「ああ。多分使えると思うぞ。それがどうかしたのか?」

「多分そのスキルパーティーで戦う時にはとてつもなく強いぞ。お前がもし防御力アップのバフを貰いまくっててみろ誰かが危険に晒された時、そいつと入れ替わったらそいつは助かるぞ!それにレベルアップして入れ替われる範囲が広くなったら、偵察に出してるやっと一瞬で入れ替わることができて、奇襲もかけることができる。音もなく近づいてくるやつが、1番怖いものだ。」

「なるほど。それはいい考えだな。」

「ねぇねぇレイ君。」

「なんだ?セレナ。」

「レインの考えだと怪我人の救助にも使えるかもしれないよ。怪我した人をすぐに治療出来たらとっても良くない?」

「そう考えると結構便利だな。フィーネはなんか意見ないか?」

「えっとねー。 無いかな。」

「無いのかよ。まぁいいや。またみんなも何か思いついたら気にせず言ってくれ。」

「あいよ。」

「「はーい。」」


 そんなこんなで今日は解散になった。

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