本-3
アーゼンノア。
そう呼ばれる人が出始めたのはいつだったかは正確には分からないの。でもそうね。世界のみんなが、
その一番は生まれた時の行動なの。赤ちゃんてほとんどがこの世界に産み出されることが怖くて不安で泣き出しちゃうものだけど、素質を持った子はまず泣かないみたい。それどころか、自分が産まれ出た世界を良く見ようと、周りをキョロキョロと見渡すみたいでね。聞けば、わたしたちも産まれた時そうだったみたいで、良く話題に上がってたわ。
生まれながらの好奇心の塊。簡単に表現すればそういう存在なのよ。世界が黄昏時を迎えて、興味を抱く事自体が珍しくなってた頃だから、わたしたちはより一層不思議な存在として見られてたわね。もちろん、それが原因ではじかれるなんて仕打ちもなかったわ。そういう意識も廃れてたから。二人で、世界が終わるまでの記録を見た後に始めたのが、
わたしたちは、世界を創れるっていうね。
まるで、ある段階でそう思い立つことよう組み込まれていたかのように自然にね。アーゼンノアという呼び名も、いつの間にか頭の中にあったのよ。誰かにそう呼ばれたこともなく、そう名乗るようになってたから。そして、わたし達は導かれるように、世界の
世界の
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