本-1
かつて存在した世界。そこは、
その結果は、調査団全滅の知らせだった。上陸場所に異様な形で遺されていた遺留品から、アンセス大陸にはビヒモスと総称される原生生物が生息していることが判明した。生物というより怪物といった方が正しい恐ろしい存在だ。この世界では、虚構の中だけに留めておいた。しかし、人類側がそれで諦めることはなかった。さらに万全の準備を整え、再上陸を行い、今度はその怪物を討ち取ったんだ。さらにそこで慢心することはなく、遺留品の調査から、怪物が一匹や二匹ではないと把握していた調査団はその亡骸を回収し、攻略の糸口を掴むための調査を行った。すると、そこで発見したのは糸口だけではなかった。宝だ。ビヒモスは恐ろしき怪物であると同時に、富をもたらす恩恵でもあった。宝の正体はブルート。つまりはビヒモスの血だった。当時、枯渇が深刻化していた化石燃料を遥かに凌ぐ性質を持っていたことから、アンセス大陸進出と同時に、生体資源ブルートの確保も調査団内で専門部隊が組まれ大々的に行われた。俗にその進攻行為は、ブルートラッシュ。その中心にあった、生体資源捕充部隊はV’s(ヴイズ)と呼ばれていたらしい。そして、新資源発見も手伝い狂乱にも似た始大陸進出が進む最中で、ある噂が出回るようになった。
世界の起点には、この世界の真実と神になる手段がある。
根も葉もない、どこから湧いたのかも検討の付かないものだった。だが、これも不自然なことに、とある記録によればその噂を
そう。意図的。全てが何者かに仕組まれていたんだ。もしかしたら、その何者こそ神と呼んでいい唯一の存在だったのかもしれない。その事実をまず知らされたのは、さっき話した記録者の相棒だった。世界の
その中にあったんだ。
噂通り、
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