第7話 北大陸の話をしよう

 北大陸ヴェルリゾンは、冬季の影響が強く、ライラク色薄紫の砂丘地帯が広がる四大大陸で最も厳しい環境の国である。

 国民も少なく、その種族は使徒亜種クピトが占めている。

 過酷な環境下での生活を成立させているのは、魔法資源マギアの恩恵によるものだ。

 その源は、ディアグラムと呼称される浮遊石であり、周囲の元素に影響を与える性質を持つそれは、創作者デューがこの世界を創る際に用いた素材だとも言われている。

 ディアグラムがあるのは北大陸ベルリゾンのみという事実や、自らを創作者の使者の子孫パヒューズであるとする思想から、国民のほぼ全てが創作者デュー唯一神アインとする宗派に属している。

 さらに、四大大陸の中で唯一、創作者デューのアトリエに続く道が存在し、魔術を極めた者だけが巡礼者ドリッパーとして、創作者デューの元に辿り着けると信じられている。

 他国とは、形式上のみの同盟関係にあり、出入国の際は、常に魔法技術の流出を防止するための厳戒体制が敷かれている。

 そのため国交も乏しく、謎多き国とされている。

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