第二話

 翔吾は確か夜空さんのことが好きだったはずだ。

 夜空さんと付き合うことで、2人同時に復讐できる。

 好都合だ。

 夜空さんには悪いが、俺の復讐道具になってもらおう。


「夜空さん……」

「ん? どうしたの、優斗くん?」

「………あ、やっぱなんでもないです」


 こんな強気なこと言ってるけど……俺は10年間も玲と付き合っているため、そもそも付き合うための手順というものがわからない。

 まずは、何をすればいいんだ?

 そして、周りも玲と俺が付き合っていることを知っているため下手にできない。


 仕方がなく、放課後、俺はイケメンの復讐相手親友に聞くことにした。

 中学の頃、翔吾はかなりいろんな女子と付き合っていたためだ。


「それで、相談ってなんだよ? はやくしろよ、俺ことがあるからさ」

「ああ、わかったよ」


 俺と翔吾は教室の椅子に座る。

 ちなみに、教室には俺と翔吾以外誰もいない。


 あー、早くこいつを壊したい。

 こいつが俺にしたように俺もこいつを壊したい。


「それでなんだ?」

「あのさ……俺の友達が相談してきてさーーーー」


 俺は翔吾に質問をして女子と付き合う手順を聞いた。


 内容としてはまず、LINEを交換しなければそれなりの仲にはなれないらしい。

 そのため、LINE交換をするには共通の話題が必要らしい。

 なので、明日、夜空さんの観察をすることになる。


 そうやって、玲ともしたんだろうな。

 

 そう思うと俺は次の瞬間、翔吾に手が出そうになり急いでその手を抑える。


「うわっ……いきなり、どうしたんだよ?」

「いや……なんでもない」


 殺したい、殺したい。

 今、この瞬間のうちに殺したい。


 俺はその心を頑張って抑える。


「そうか? じゃぁ、俺はこれで……」

「ああ」


 翔吾は椅子から立ち上がる。


「ちょっと、待って」

 

 俺は翔吾を引き止める。


「ん?」

「翔吾ってさ、夜空さんのこと好きだったよな?」


 翔吾は顔を赤くして「バカやろっ! そんな大声で言うなよ!」


「お、おう」


 やはり、そうのようだ。

 所詮、俺の彼女はセフレに過ぎない。


 翔吾は「じゃぁ」と教室を出て行った。


「ククク、ハハハハっ! やはり、俺の記憶は間違っていなかったな。これで、復讐の仕方が決まったぁあ〜、お前らが俺にしたことを仕返してやるよ……くははははッ!!」


 お前のアドバイスで、お前の好きな人は俺に取られる気分をとくと味わうがいい。

 なぁ……翔吾……お前はどんな顔をするんだ?

 楽しみだなぁ。



 玲と翔吾はベットの上で……。


「なぁ……玲……」

「……何?」

「優斗のことだけど、あいつさ、もしかしてお前の他に好きな人出来たかもな……」

「……どういうこと?」

「それがさ、今日あいつが相談してきてよ、その内容が、友達に好きな人できて距離を縮める方法だったんだ」

「ふ〜ん……って、痛いよぉ〜……」

「ごめんって」

「許さないッ!! それで?」

「明らかに、そんなの自分の意見を言う時とかにやる隠し方だろ?」

「そうだね」

「だからさ、もしかしたらってこと……」

「じゃぁ、もしかして私たちの関係知ってたりするのかな……」

「その可能性もあるなぁ……」

「じゃぁ、あの物音も……」

「ああ、の可能性があるな」

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