世界
松長良樹
世界
得体の知れない疫病ウイルスの流行。異常気象の到来。天変地異。
そして核戦争と続いて人類はついに滅びようとしていた。
荒涼と砂漠化した元大都会には鼠一匹生きてはいなかった。
そして地球最後の人間が死んでしまうと、もはや全ての概念が消え失せた。人間の歴史も軌跡も何もかもを認識するものが存在しなくなった。
陽だまりに一匹の奇形の
そして砂漠みたいな大地を縦横無尽に走り回った。
ふと蜥蜴が動きを止めて空を見上げた。蜥蜴の感じた熱と光、大気。
それこそが世界のすべてとなった。
了
世界 松長良樹 @yoshiki2020
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます