来野∋31

作者 gaction9969

64

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★★★ Excellent!!!

意外に次ぐ意外、予想外に次ぐ予想外、想定外に次ぐ想定外!
星三つじゃ足らん。
いやぁ面白かった。
アッサラーム、ボッチャ、ときて本作。
天才すぎません??
御大は裏切りのタイミングが絶妙ですなぁ。
こういうの書きたいなぁ。
カタルシスっていうんですか。
特に終盤は涙なしでは語れませんが語るとネタバレになるので省略。
本作でも癖強め口語文体は健在!
妹キャラ好きの方にもオススメ!

★★★ Excellent!!!

非常に興味深く、面白く、深いお話です。
ある日、子供の頃に公園で頭を打った影響か、自分の中に複数の人格が発生している事に気づいてしまった来野アシタカくん。
実際、31個に分裂していた人格たちは、それぞれ派閥を作り、アシタカくんの身体を完全に支配出来る主人格を目指し、影響力の大きな13番目のアシタカくん(主人公)に次々と勝負を挑んで来るのだった……という、非常に不思議な、自分の意識の中で、他人格の自分とバトルを行うという、そんなストーリーとなっています。

アシタカくんは奇妙極まりない脳内バトルと、イマイチ上手く行かない現実での学校生活を送りながら、自分の立場や生活環境、他人との距離感に悩みつつ、それでも真っ当な男子として生きて行こうという……つまりイニシエーション的なお話でもあり、己が内面と向き合う事で人間的に成長しようという、そういう読み方も可能な、示唆に富んだ作品であるとも言えます。

しかしこのお話は、そこから更にもう一歩踏み込んだ構成となっており、この不思議極まりない脳内バトル展開の本当の意味を悟った時、それまで何処となくボンヤリとしていた状況が一気に繋がって感じられ、同時に言葉にし難い思いに囚われるという、この構成は面白く、興味深いなあと、感じ入った次第です。

また、脳内バトル展開だけで無く、アシタカくんを取り巻く知人や友人、可愛い妹と過ごす楽しくも愉快な、そして何となく甘酸っぱくもある日常のシーンも小気味良く感じられ、飽きる事無く読み進める事が出来ます。
一読の価値ある、読んで損の無いお話だと思います。

★★★ Excellent!!!

 来野明日香(クルノアシタカ)は、とある時から、気を失ったり眠っている時には、脳内で31分割された自分との戦いを繰り広げることになった。

 つまりは多重人格だったのである。

 少しずつ統合されて行くアシタカの人格。

 そして迎えた最終決戦!
 これで一人のクルノアシタカに統合されるはずだったが……失くしてしまった幼い頃の記憶が甦って……。

 自らが失くしてしまった記憶を取り戻し、最後に明かされた真実とは……?

 笑えて、切なく心に染み入る物語。

 「来野∋31」是非とも読んで下さい!