昼休み②


 翔に連れられ、食堂の受け取りの場所に並んで食事を受け取ってようやく空いてる席に座った。


 今日のオススメメニューは味噌ラーメンで俺自身もそれにしたのだがアメリカにいた時は食べていなかったので選んでみた。


『あんた、さっき西園寺さんの事見つめてたけど一目惚れでもしちゃった?』


 この小悪魔しっかり周りを見ているらしい、今度からはきよつよう、こいつに弱味になりそうな所を見られたら大変なことになる。


『いや、そんなことはないんだけど、、、なんて説明していいのかわからないけど、懐かしさ?みたいな物を感じたんだよねー』


『ふーん。もしかしたらあんたが探していた人本人さんなのかもねー』


 んー、その可能性は捨てきれないけど、本人だったとしてもあそこまで変わるか?


 でも朝のお礼もした方がいいと思うし、帰り一緒だったら話してみて、色々探ってみてもいいかもなー。


『まあ、昼休みもいつまでもあるわけじゃ無いしちゃちゃっと食べちゃうぜ。』


『そうだね。翔』


 そういって食べ始めたのだが、食べづらくて仕方がない。


『どうした?音也?』


『えっと、俺すすれないし、音を立てて食べるのは向こうではマナー違反だったから食べづらくて。』


『こんな所で帰国子女の特徴がでるとは。』


 それを聞いて翔とケラケラと笑った。


 そうなのだ。なんならヌードルハラスメントという言葉があるぐらいだ。


 アメリカにもカップヌードルは売っているが、麺を掬って一口で食べられるように短くなっている。


 なのでレンゲを使って少し冷ましてから食べることにした。


 だが、おいしいのはかわらない。


『ふぅー食べた。八年ぶり近く食べてなかったから久しぶりに食べてみると美味かったな』


『ここの学食はなんでもうまいからな。さて、そろそろチャイムもなるし早いとこ戻ろうぜ。』


3人とも食べ終わって、昼休みもそろそろ終わりそうだったので、食器を片付けて教室に戻ることにした。


 周りを見渡してみて、西園寺さんがいないか周りを見てみたがもうすでにいなかったので、食べ終わって教室に戻ったのだろう。


『帰りに一緒に帰れるか、誘ってみようかなー』


『西園寺さんをか?多分無理だと思うぞ。なぁ?乙葉?』


『私も無理だと思うよ。まあダメ元でも誘ってみるのはありだと思う。』


 考えていた事を口にしていたらしく、2人とも勧めてはしてくれなかったが、あの雰囲気からして確かに無理だと思うのは仕方ないと思う。


 まあ断られたら断られたで、何かきっかけを見つければいいだけなのだが。


 もし、西園寺さんがみーちゃんなら嬉しさのあまり抱きついてしまうかもしれない。


 だけど、そうであって欲しい願う反面、なぜあそこまで変わってしまったのか気になる気持ちもあった。


 なにかあってあんな風になってしまったのなら、その辛い時に一緒に入れなかった分、少しでも助けられるようにがんばろう。


 だってあの時の約束を守るために海を渡って帰ってきたのだから。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


書くのに苦戦しています。涙





 




 





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