昼休み①
桜森さんが言ったように授業の合間の休み時間は、色んな人が自分の席の所に来ては色んな質問をしてきた。
多分編入生で帰国子女ってことで物珍しさに色んな質問をしてきたんだと思う。
だけど、一度に色んな事を言われるのでまじで困った。
俺は聖徳太子ではない、と心の中でつぶやいたぐらいだ。
隣で桜森さんはニヤニヤとこっちをみて助けようとしてくれない。
朝に抱いた第一印象とはかけ離れていて、こいつは多分小悪魔だ。いつか何かしらで仕返ししてやる。
でも一つ嬉しいことがあった。
それは、席が前の男子と仲良くなれた事だ。
名前は、
あ、ちなみにお互いに名前で呼び合うことになった。
そんなこんなで、4時間目の授業が終了し昼休みになったので、クラス委員長こと桜山さんと翔に学食に案内してもらうことになった。
俺は一人暮らしなので、弁当は作っていくつもりなかったので、学食があれば利用しようと考えていたので、正直助かった。
『音也はいつ日本に帰ってきたんだ?』
『俺は3月の終わりに日本に帰ってきたけど、手続きとかで少し編入できるのが遅くなったんだよね。』
『あーなるほど、変な時期に編入することになったのか。なんか目的があってこっちに帰ってきたのか?』
翔からのこの質問は、どう答えるか正直迷うけど答えることにしよう。
『8年前に日本に住んでたんだけど、幼馴染がいてさ、その子との約束を果たすために親から出された条件をクリアしたからこっちに帰ってきた感じかなー』
『じゃあ、その幼馴染はこの学校にいるのか?』
『母親にはいるってきいたけど。』
さっきから耳だけ傾けて聴いていた小悪魔さんは急に話に食い込んできた。
『じゃあじゃあ、その子ために帰ってきたってことかー。名前なんていうの?』
『水瀬美愛っていう名前だけど、いるよね?』
『え?水瀬美愛?っていう子は知らないけど、学校で有名な西園寺美愛しか私はしらないなー。』
それを聞いた一瞬頭が真っ白になってしまっが、よくよく考えてみたら桜山さんが知らないだけかもしれない。
だけどみーちゃんがいないなら意味がない、みーちゃんと一緒に学校生活を送りたかった為に、この学校に入ったのに、本人がいないのでは全くもって意味がない。
『西園寺さんっていったらめっちゃ美人で頭もよくて運動もできて完璧だよな。だけど一匹狼みたいな所があるんだよなー。』
『そーそー、女子の私からみても羨ましいよ。あのルックスとかさ。よく男子が告白してるって聞くけどこっぴどく振られてるらしいよね。』
そんな会話をしていたら、学食についた。
生徒数も多い事で学食もかなりの広さがあった、席数もかなりの数があった。
周りをキョロキョロ見渡していると、桜山さんが話しかけてきた。
『あ、ちょうどあそこで一人で食べてる子が西園寺さんだよ。』
そう言われてそこに目線を移すと朝会った、綺麗な美少女がいた。
しばらくの間見つめてしまっていたため、その視線を感じたのかこっちを見てきたため目が合ってしまった。
普通は緊張したり目を逸らしたりするんだろうが、なぜか懐かしさ?みたいなもの感じて目を離さないでいた。
翔はボーとしてると思ったのか肩を揺らしてくれた。
『お、おい。大丈夫か?ボーってして、早くしないと昼飯の時間減るぞ。』
『あ、ああ』
そして、そのまま食事を受け取る所まで連れて行ってくれた。
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昨日公開するの忘れてました。すみません。
おもしろいと思ってもらえるよう頑張ります。
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