第2話

一平が目を覚ますと病院のベッドの上だった。




「良かった!目を覚ましたのね!丸2日寝たきりだったのよ!」



ベッドの横にあるイスから立ち上がり、そう言って来たのは一平と一ヶ月前に別れたモズ子だった。


本名は佳乃だが、パーマをかけた時に髪がもずくみたいになったのでモズ子と呼ばれるようになった。



「一平ちゃん、車に跳ねられてこの病院に運ばれたんだよ。」



安堵の表情を浮かべるモズ子。



一平は不思議に思った。

一ヶ月前に一平はモズ子にフラれていた。しかも一方的に。


なのに、何故こうして病院にお見舞いに来てくれているのかが不思議だった。



「モズ子…俺達って別れたんじゃなかったのか?何で…」


「え?やっぱり心配になっちゃって…来ちゃ、まずかったかな?」


「いや、ありがとう。そういえば、俺が辛い時にはモズ子、お前がいつも側にいてくれたよな。」


「そんな事…ないよ。」


「モズ子。」


「…一平ちゃん。」



一平はモズ子の口唇に自分の口唇を近づけた。



口唇と口唇が触れる直前で一平の肛門が緩んだ。




ぷぅぅぅ~。






「良かった!目を覚ましたのね!丸2日寝たきりだったのよ!」



ベッドの横にあるイスから立ち上がり、モズ子はそう言って来た。

どうやら5分前にタイムスリップしてしまったようだ。



一平はさっきの続きをしようと思い、モズ子の口唇に自分の口唇を近づけた。




バシッ!!!




「何すんのよ!!」



モズ子は一平の頬に力一杯のビンタをした。




「え?何で!?」




そうだ。さっきの会話が二人の雰囲気を良くしてキスを誘ったんだ。いきなり目を覚ましてキスを迫っても驚かれるだけだ。




よし、もう一回屁をここう!もう一回5分前に戻るんだ!



一平は肛門に力を込めた。




ばひょっっ!!




屁ではなく、ウンコが出てしまった。



ウンコを出しても5分前には戻れなかった。




「きゃーー!!汚い!最低!!」




モズ子は病室から飛び出してしまった。




一平は一人、パンツを履きかえた。

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