第136話

2日後、俺たちはまた王城へと向かった。


「お待ちしておりました。皆さん」


いつものように、ルーラが待っていた。


「なんとか連れてきたぞ」


サナやバルギエルは「行くのめんどくさい…」と言っていたものの「後で美味しいの食べさせてやる」と言ったら「行く!」と言っていた。チョロいな。


「それでどうするんですか?2人と3人で分けますか?」


「そうですね。2人の方は比較的本の数が少ない書庫にしましょう」


「そうだな。それでいいよな?」


皆がコクリと頷いた。


「では、案内します」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ここが本の少ない書庫です。でも1番古い書庫なので慎重にやってくれる人…ギライルさんとサナさんでいいですね。本を取り出すときは魔法で取ってあげてください。出来ますね?」


「もちろん出来ます」


「承知しました」


そう言って中に入っていった。


「では、私とバルギエルさん、透さんはこちらに」


「妾はそんな細かい事は出来ないのでそれで合ってるのじゃ」


「そうだな。俺もこのスライムが暴走するかもしれないから正解だな」


そう言うと、ルーラは安心したように…


「それなら良かったです…ここですね」


さっきの書庫とは違って割と新しい書庫だった。


「割と新しいと思いましたね?ですが、それでも古い本がずらりとあるので扱いには注意してください。あっ魔法で取るとかはしなくていいです。乱暴に扱うと破れるので…」


「分かったのじゃ」


「分かった」


ギィィとドアを開けて中に入った。

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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜


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