第137話
「結局無かった…」
どちらの書庫もお目当てのやつは無かった。
「そもそも、劣化で読めないのもありましたしね」
言われてみれば、バルギエルと俺とルーラがいた所でも触っただけで、崩れてしまうのもあった。
「まぁ、仕方ないですね。参考になるのが1つあったしそれで十分じゃないですか?」
サナが口を開いた。
「まぁ…確かにな」
「では、今日はありがとうございました」
「あっそうだ」
思い出した事があった。
「そろそろ、他の国に行きたいんだよね」
「他の国ですか…」
ルーラは少し考えて言った。
「ではこちらなんかいかがです?」
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それから、透、サナ、バルギエル、ギライルはさまざまな所を旅した。
「ここも綺麗ですね」
「そうじゃな」
今は落差の大きい滝を見ている。ギライルの背中に乗りながら。雄大な景色だった。
「にしても、俺が落ちてきてから…4年も経つのか」
「言われてみればそうですね。そんなに旅したんですね」
『4年ですか…長いような短いようなよくわからない4年間でしたね。まぁこれからも旅し続けてらのでしょうが』
「竜からしたら微々たる年かもしれないが、俺とサナからしたら結構長いんだからな?」
『そうでしたね』
「そうじゃな。これからも旅していくのじゃ」
俺たちは旅をこれからもし続ける。自分の体が老いる時まで…
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読んでくれてありがとうございました。
これにて完結です。
次の作品はもう少し後に投稿します。(まだ書きだめが少ないので…)
新しい作品を投稿したら、この作品でもお知らせします。
不定期更新ですがこちらもどうぞ〜(書きだめが無くなったので本当に不定期更新になります)
↓↓↓↓↓↓↓
天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
https://kakuyomu.jp/works/16816452221242949033
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