第135話
「じゃ…じゃあさ、なんで俺の左肩から先はこう…包まれてるっていうか…」
「それは、私の推測ですが…モンスターを取り込む時におそらくその取り込まれたモンスターの性質を使っているからだと思います」
「なるほどね…だけど、体にまとわりつくようなモンスターは分からないんだよな」
「そうなんですよね」
スライムは基本そこら辺にウロウロしているだけで、体にまとわりつく事はない。そもそも攻撃も何もしないので、バルギエルとかは暑い日にスライムを顔に置いていた。ひんやりして涼しいらしい。
「取り敢えず、今分かっているのはここまでですね」
「分かった。ありがとう」
「いえ、私はやるべき事をしたまでです。透さんの役に立てば良かったので」
「えぇと…じゃあルーラはまだ俺のそのスライムについて調べるのか?」
「一応調べるつもりです。ここの書庫以外にもあと2つありますから…」
そう言いながら、ルーラは少し疲れの色が出ていた。
「疲れているんじゃないのか?少しは休め」
「そうですね…あっ協力とかしてくれます?」
「そうだな。嫌でも連れてくるよ」
「分かりました。なら…2日後お願いできます?」
「分かった。なんとかするよ」
「ありがとうございます」
それから少し雑談をして王城をあとにした。
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「うーん…結局のところ、強化しすぎたスライムっていう感じかな」
俺はだんだん下がっていく太陽を見ながら思った。
「お腹空いた…」
さっさと帰ってご飯作ろう。
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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
https://kakuyomu.jp/works/16816452221242949033
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