第131話

「お帰りなさい」


未攻略ダンジョンの報告をするために王城に向かった。今は王城の中だ。


「にしても、早いですね。階層が少なかったからですか?」


ルーラは疑問に思っているらしい。どうやら基本的には何日もかけて攻略するそうだ。


「いや、階層はかなりあったのじゃ。妾達…だからかの?」


「確かにそうですね」


バルギエルがそう言うと、納得したらしい。


「では、ダンジョンの報告をお願いします」


俺はダンジョンの報告を始めた。するとルーラは表情をコロコロと変えていった。安堵したり不安な表情、驚いた表情など…いくらあるのだろうと思うぐらい表情を変えていった。


「分かりました。流石にあのダンジョンは一般的には禁止にしましょう。何はともあれ無事で良かったです」


「いや、それがそうでもなくてな。変化に分かるか?」


「えっ、それって見た目で?」


「そうだ」


どうやらルーラは気づいてないらしい。


「ここだ」


俺は黒い所に指をさした。


「あっ、えっ?」


ルーラは首を傾げた。


「何も見えないのですけど…」


「それって本当?」


「はい。至って普通の姿ですよ」


俺はバルに視線を向けた。


「もしかすると、そうかもしれないのじゃ」


「そうか…」


どうやら普通の人には見えないらしい。


「ルーラこれはお前にしか話さないからよく聞いてくれ」


「分かりました」


俺はダンジョン内で起こった事を事細かに話した。当然左肩から先が変化してしまったことも。


「話は聞きました。今そこにいるのですね?」


「そうだ」


「分かりました。何か参考になる本など探してみます。気が向いたらまた来てください」


どうやらその正体に見覚えがあるらしい。


「分かった。頼んだぞ」


「頼まれました」


俺たちはそう言って、王城から出た。

_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。



不定期更新ですがこちらもどうぞ〜

↓↓↓↓↓↓↓

天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜


https://kakuyomu.jp/works/16816452221242949033


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る