第128話
〈sideギライル〉
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「ここは…どこですかね?」
ギライルは数秒前にバルギエルが罠を踏んだから飛ばされたのだと確信した。
「まったく…あの人たまに抜けている所あるんですよね…」
初めて会った時、自分で料理…ただ肉を焼いていたが、「自分のブレスで焼けばいいのじゃ」といって消し炭になっていた。
「となると…サナさん、透さん、バルギエルさんもですか」
ギライルは足早に行動した。
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ギライルがいた所はモンスターハウスのような場所だった。至る所でモンスターが発生してギライルに襲いかかっていく。しかしギライルに届く事は無かった。
「めんどくさいですね…そういえば、この魔物ってまとめてテイムする事って出来るんですかね?」
周りにいる魔物を倒しながら考えた。
「やってみますか」
そう言うと、大きな魔法陣を発動させた。
「どうなるか見ものですね」
普通ならそこでテイムが完了するのだが、そうはいかなかった。魔物が消えたのだった。
「なるほど…これもダンジョンの仕様ですか。面白いですね」
ダンジョンには未知の世界が広がっている。何故そこに湖があるのかとか、平原が広がっているのかダンジョンにはまだ分かっていない所が多い。
「ですが、さっさと終わらせますか」
そう言ってあらかじめ用意しておいた魔法陣を配置して発動させた。
「久しぶりにやりましたが、この光景はいつ見ても最高ですね」
ニヤリとギライルは笑った。その魔法というのは、溶岩を発生させて溶かしたり、雷を発生させてモンスターに直撃したりなどの天変地異を起こす魔法だった。かなりの魔力を取られるがギライルからしたら少し減ったぐらいなので何も問題は無い。
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「やっと終わりましたか…」
5分ぐらい経ち、やっと全部のモンスターを倒した。
「あれが出口ですね…さっさと出て合流しましょう」
ギライルは出口に向かった。
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「な、なんですか?これは…」
出口から出ると、見たこともない大きくて黒い物があった。
「あっお疲れ様〜」
「お疲れ様でした」
サナと透の声がした。
よく見るとその黒いのは透の左肩から出ていた。
「どうしたのですか?それは」
「それが分からないのさ。何か見覚えある?」
「いえ、私はなにも…」
過去にそういった物に会う事は無かった。
「そうか、なら色々手伝ってくれないか?こいつの性能を試したい」
「承知しました」
バルギエルが何か知っているのだろうとギライルは思った。
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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
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