第113話
転移魔法と聞かれたとき、なんとなく想像が出来た。ある地点とある地点を繋いでそこに行くことが出来る魔法。
「分かった。じゃあまとめてやった方が良いよな?」
「そうじゃな。となると…あそこの広場でやるのじゃ。妾はすぐに発動出来るから問題ないのじゃ。予めダリスの近くに魔法を発動しておいたのじゃ」
「分かった。じゃあ俺たちも人を集めよう」
「了解」
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そうして片っ端から建物に人がいるか声をかけてどうにかして全員集めた。グリュードの兵士が運んだおかげなのか割と少なかった。
「これで全員じゃな?」
「そうだ」
「バルギエル様。私はこの人達の誘導をするので後はよろしくお願いします」
ギライルが言った。
「分かったのじゃ。お主も行け」
そう言うと、地面が光った。一瞬でギライルやそこにいた人が消えた。
「普通はこんな事出来ないのですよね」
サナがため息ながらに言った。
「よし、終わったのじゃ。まだ少し時間があるはず…もう一回見回りするのじゃ」
「分かった」
「妾の背中に乗るのじゃ」
そう言って、竜化した。
俺とサナは背中に乗り飛び立った。
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確認したが誰も居なかった。誰も居ない国と聞くと何か呪われているのでは?と不安になるが爆発で塵となるからだ。
「さて…もうそろそろじゃな」
「そうだな」
「怖いですね」
爆発がどんな感じなのか見る事にした。
ちゃんと距離は取っているから大丈夫。
「来るのじゃ」
俺は帝国を見た。崩れ落ちた城の地面が赤く盛り上がっている。そして…
ドガァァァァン…
帝国が大きな爆発によって一瞬で消えた。
暫くすると爆風が来た。
「飛ばされる〜!飛ばされる〜!」
サナが怖くなっている。あれだけの爆発だ。そりゃあ不安になる。
「大丈夫だ。飛ばされはしない」
まだ爆風がビュービューと吹いていた。
「妾達も帰るとするかの」
「そうだな。ダリスで受け入れしてもらえるか聞いてみよう」
「分かったのじゃ。じゃあぐるっと回って最後にグリュードじゃな」
「そうだ」
「分かったのじゃ」
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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
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