第112話

中に入るとまず、異臭が凄かった。おそらく死体などがそのまま放置されていたのだろう。


「これ…やばいな…バルなんとかできるか?」


「もちろんじゃ」


そう言って、全員の口のところに何か魔法が発動した。


「息が…しやすい?」


「これは、毒などの風で流れる良くない物から守る魔法じゃ。時間制限があるから気をつけるのじゃ」


「時間は?どのくらい?」


「そうじゃな…1時間ぐらいじゃな」


それなら多分なんとかなる。


「おそらくレジスタンスは城に向かっているはず。支援しに行くぞ」


「「了解(なのじゃ)」」


「承知いたしました」


「「「「「「分かりました!」」」」」」


そうして中央にある城へと向かった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

城に向かう途中、逃げ惑う人、レジスタンスに加わる人など色んな人がいた。

だが、一概にして言える事はみんな痩せていた。やはり満足に食べれてないのだろう。


「城に着いたが…火が…」


城に火が放たれていて中には入れない状況だった。


「じゃあ、兵士達は逃げる人達の誘導…避難か?とにかくここから離れてもらったら被害も少ないから良いはずだ」


「「「「「「分かりました!」」」」」」


そうして、兵士達は逃げ惑う人達の誘導を開始した。俺たちは城の前に何人か人がいたので向かった。


「あなた達は?」


俺はリーダーと見られる人に話しかけた。


「私達はレジスタンスです…もしかしてダリスとグリュードからの…」


「そうです。何かありました?」


「実はこの城の下に開発室があるのです」


開発室…つまり戦車などの…あれか。


「そこにある。ある兵器が…」


ちょっと待って…嫌な予感がする。


「自爆を持っているのです」


俺は即座に質問をした。今にも爆発するのがこの下にある…ここにいたら即死だからだ。


「爆発範囲は?」


「この帝国の範囲です」


爆発範囲がその範囲なら爆風も考慮すると…かなりの範囲だな…


「バル、ギライル、兵士達に連絡してダリスの兵士はいち早く逃げろと伝えろ。グリュードは竜化して人々を乗せるように伝えろ」


ダリスの兵士はおそらく逃れる。グリュードの兵士は竜化でなんとか行けるはずだ。


「分かったのじゃ」


「承知いたしました」


俺はそこで疑問に思った。


「何故そんな事を?」


「私は、開発者でした。ですが命を奪う兵器を開発したくなかった。だから辞めました」


「分かった。最後に聞きたい事がある。制限時間は?」


「おそらく…15分かと…」


となると、残り10分ぐらいか…これ避難に合うか?


「透よ。おすすめの魔法があるのじゃ」


バルが口を開いた。


「その魔法はなんだ?」


「転移魔法じゃ」


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

バルギエルが大活躍ですね。

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ナギが大人になった時の話をこちらに書きました!不定期更新ですがこちらもどうぞ〜

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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜


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