第111話

それから、夕方になり俺たちは帝国付近へと飛んだ。上空からうっすらと帝国内が見えたが、建物はボロボロで暗い雰囲気が漂っていた。


「流石にあれはやばいのじゃ」


「久しぶりに帝国に来ましたが…以前のような豪華さはどこにいったのですかね…」


ギライルとバルは来たことがあるので、何故あの姿になったのか少し困惑している。

サナは…


「あれを国と呼べるのでしょうか?」


帝国を馬鹿にしていた。

一応国だから。一応…


「確か…あった。あそこに降ります」


よく見ると、何も無いところから時空が歪んで見えた。なんて言えばいいか分からないが波のようにゆらゆら揺れていた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「お待ちしておりました」


到着すると、グリュード、ダリスの兵士が待っていた。


「先程、帝国のレジスタンスの方が来て信号弾?という物を打ち上げるから見えたら来て欲しいとの事です」


「分かった」


俺たちは暫く待つことにした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

日が暮れて、みんなが少しずつ眠くなっていったその時…


「透さん。あれですかね?」


「ん?」


サナの指をさした先に光っている物が上がっていた。


「あれだな。にしてもよく光ってる」


「凄いですね」


「隊長さん。皆さんを起こしてください」


俺はグリュードの隊長にお願いをした。


「分かりました。皆さん!起きてください!」


少しして、皆んなの準備が完了したので帝国の門に向かった。門には兵士がいた。


「な、何者だ⁉︎お前ら」


「帝国を潰しに来たのじゃ」


そう言うと、兵士はすぐに道を開けた。


「今すぐに、帝国を潰してくれ…頼む…」


「分かったのじゃ」


さっさとやって帰ろう。

俺たちは帝国内へと突入した。

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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜


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