第110話
次の日、また次の日とレジスタンスからの連絡は来なかった。なのでそれまで準備をしておいた。銃の手入れ、付与etc…そして1週間後、ついに連絡が来た。
「ついに…ですね…」
「そうだな」
先程来た連絡は、明日の朝に反乱を起こすそうだ。なのでそれまでに帝国の近くまで向かえとの事。俺たちはバルやギライルがいるのでそれに乗っていけばいいものの、ダリスから来た兵士達をどうすればいいか悩んでいた。
「グリュード側はなんとかなるんですけどね…」
「竜人族だからな」
レイズに教えた半竜化…これを兵士みんなに教えたかったが時間が無かったので数十人しか教えれていない。だが竜化は出来るのでそこは心配無いと思う。
「竜に乗せていけばいいのでは?」
「確かに、それならなんとかなりそうだ」
だが、俺は少し疑問に思った。
「なぁ、仮に竜に乗って行くとするだろ?竜の大移動のように見えて大騒ぎになるんじゃないのか?」
「そこは、認識阻害させればいいです」
ギライルが口を開いた。
「えっ、出来るの?そんな事」
「えぇ…例えば…こんな感じで」
サナが見えなくなっている。
「サナ、どこにいるんだ?」
「ここにいます〜」
前の方から聞こえてきた。
「これが認識阻害ね。声、体は隠せないか…」
「はい。ですが遠くから見た時は見えないし何かと当たる心配はないので安心してください」
「分かった。問題は解決だな」
そういや、時間ってどのくらいかかるんだ?
「時間はどのくらいかかるんだ?」
「妾やギライルのような上位の竜だと…ざっと2時間じゃな。普通の竜だと5時間ぐらいじゃな」
「分かった。だとしたら先に兵士達を行かせた方が良いのか?」
「そうじゃな。ちなみに、先に2、3人行かせておいたぞ」
「そこで見えないように準備するんだな」
「そうじゃ。見えないようにする魔導具を持たせておいたから準備万端なのじゃ」
「分かった」
だとすると俺たちは夕方出発して夜に着いてそこで準備をすれば良いな。兵士達は太陽が真ん中に上がった時…つまり昼に飛んでいけば丁度良い。
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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
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