第108話
「お疲れ様〜」
「「「お疲れ様でした〜」」」
宿に帰って1日は体動かしたくなかった。そして次の日、簡単な祝勝会のようなものをやっている。
「ふぉういえば…ふぇいこくって…どうなったんですかね?」
サナが話してきた。
「口の中に物を入れて話すでない…レイズに聞いたら捕虜から次々と情報が出たのじゃ」
「それで…どんな情報?」
「帝国は…かがく…科学というものが発展している魔法はダメでも、技術で勝負みたいな感じなのじゃ。だからあの大きな鉄の棺桶のようなやつも作る事が出来たのじゃ」
鉄の棺桶というのは戦車の事である。
「じゃが…帝国の経済はガタガタだった。7割ぐらいを軍事に充てていたから、貧しくなる一方だったのじゃ」
7割って…どんな物を開発しようとしていたんだ?
「それで?物資も何もかもすっからかんになったから攻めてきたと」
「簡単に言うとそうじゃな。当然兵士達の食料は無いに等しいのでここに来るまでに何人か飢えで死んだらしい。その時点で分かるかもしれないが、帝国の忠誠は無いに等しかった」
「そうか…それで捕虜は今どうなってる?」
「美味しいご飯を食べて泣いていたのじゃ」
「そうか、わかった」
あれ?そういや、帝国攻めるとかなんとか…
「結局帝国を攻めるのか?」
「ちょうどダリスの兵士が到着しているらしい…だからダリスと協力して潰すらしいのじゃ。周りの国は皆、了承しているそうじゃ」
「つまり動くまで待機か…」
「そうなるのじゃ」
これが終わったら暫く休みたいところだな。
「さて、先ずは食事だ」
「そうじゃな」
「もう食べられません…」
サナが満足したように言った。ふと見ると料理が消えていた。
「あ、あれ?まさか…全部…」
恐る恐るサナに聞いた。
「食べてなさそうなので食べちゃいました」
はぁ…全く…
ギライルに頼む事にした。
「ギライル、バルと俺に料理作ってくれ」
「承知しました」
そう言って厨房に入っていった。
「太るぞ」
サナにボソッと言った。するとサナはブルブルと震えていた。
「だ、大丈夫…大丈夫ですよ?」
「なんで疑問系なんだ…」
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天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
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