第106話
正門まで戻ってきた。正門に続く道にはどうやら落とし穴などの罠があるらしい。
「なるほど…これなら」
ギライルもいい仕事をしてくれると思った。
「さて、まだ帝国軍がここに来るには少し時間がある。俺らもすぐ準備するぞ」
「「了解(なのじゃ)」」
テキパキと準備をした。ギライルに聞いた話だが、流れ弾に当たると大変なので兵士は弓や魔法を使うらしい。
「来ました!」
兵士の1人が言った。どうやらもう目に見えてるらしい。
「ここが正念場だ。バルは撃って撃って撃ちまくれ」
「分かったのじゃ」
ズザザザザザザザ…
バルのM134から放たれた弾は土埃を起こしながら帝国軍を薙ぎ倒している。
サナと俺は1発1発確実に仕留めていく。兵士達も頑張っているようだ。
「後ろからギライルが来るはずだ。それまで持ち堪えろ」
「「了解!(なのじゃ)」」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ギライルはどうやって一気に倒そうか悩んでいた。
「あっこれがいいですね」
ギライルは魔法を発動させた。
「こことここに魔法を発動させて…逝きなさい」
パチン
ギライルの指パッチンと共に魔法が動いた。
帝国軍の兵士達は何が起こったか分かってないらしい。しかし魔法は動き続ける。一緒になるまでは…
「この魔法、1人だと効果に合っていませんが大人数だと効果がかなりありますね」
ギライルが発動させたのは壁が動く魔法だ。
ある地点に魔法で作られた壁を、そしてある地点に同じ壁を設置するとその壁目掛けて壁が動き出す。纏めて倒すには1番のやり方だ。
ちなみにこの魔法はギライルが考えたオリジナルの魔法なので名前は無い。
「さて…もう少しで面白い事になります…」
スパァァァン…
帝国軍の兵士達が壁に押されて壁に激突した。
「多分即死なんでしょうね…」
壁と壁に挟まる前に何人か飛び降りた。しかしそれは死を意味する。ギライルは血で真っ赤に染まった壁を見ながら少しため息をついた。
「あそこに何人何百人いると考えると少し辛いですね」
ギライルは正門に急いで戻った。
_________________________________________
読んでくれてありがとうございます。
応援よろしくお願いします。
ナギが大人になった時の話をこちらに書きました!不定期更新ですがこちらもどうぞ〜
↓↓↓↓↓↓↓
天才スナイパーの異世界射撃術〜ナギの暗殺日記〜
https://kakuyomu.jp/works/16816452221242949033
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます