第79話
「疲れたな…」
夜が来て少しため息をついた。
サナは疲れたのかぐっすり寝ている。
ギライルとナギは雑談していた。
「にしても…無限に湧くのは…少しなぁ…」
ここまで規模が大きいのはあまり無かった。何故なら地球にいた頃は、ただ出てきた敵を撃つだけだったからだ。それも少数の敵だ。
「透よ…まずはあの転移門をなんとかしないとダメなのじゃ」
「確かに…だが、ここからだと遠いその問題をどうすれば…」
一応、今は多分こっちが優勢だがいずれ優勢から劣勢になる。
「あっそうだ。バル…ルーラに連絡とかって出来る?」
「出来るのじゃ」
そう言って1つの玉を出してきた。
「これに向かって話してみるのじゃ」
「分かった。おいルーラ聞こえるか?」
そう言うと玉が光った。
『透さん。どうやらバルさんが作った通話玉を使ったようですね』
通話玉っていうのか…
「そうだ。それで今他の所はどうなってる?」
『えっと…まず西と東で守っていた冒険者ですが、撃退しました。なので今、南の方に向かっています』
南…というと兵士か…
「分かった。ここで残念なお知らせだが、こっちは転移門があった。無限に湧いてる」
『そうですか…あっ!良い方法を思いつきました』
ルーラが思いつくとは…珍しい。
『いいですか?転移門というのはどんな物でも転移させます。魔法でも人でもなんでもです』
「それで?」
『そして、転移門の大きな特徴ですが…威力が大きい魔法…簡単に言うと、バルさんがたまに撃っている火の魔法とかですね』
火の魔法…あっ凄い大きなやつだな。
俺はなんとなくイメージがついた。
『そう言った物でも吸い込めるんですよね』
「なるほど…お前の言っている事がなんとなく分かった。要するに威力の高い魔法か何かで転移門を狙って撃てば良いという事だな?」
『そうゆう事です』
それなら敵の侵攻も止めれるか…
「分かった。アドバイスありがとう」
『頑張ってください。あっ帝国の事なんですけど…かなりやばいらしいですよ』
「何かあったのか?」
『反乱が起きかけてます』
「あれか?兵士の家族などが…」
『その通りです』
「分かった。ありがとう」
『では…』
通話玉の光が消えた。
帝国の崩壊も一瞬で起こると思った。
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