第78話
朝になった。辺りは静かに鳥が鳴いてるだけだった。
「仕掛けたのがしっかり発動するのかは未知数だが…あっそうだ、地雷と地雷の間はしっかり空けたよな?」
バルとギライルに聞いた。
「もちろんなのじゃ」
「間隔を開けないとゆうばく?誘爆するんでしたよね」
「そうだ」
1つの地雷から数個…数百個誘爆する事もあるのでそこだけは気をつけて設置して欲しかったので良かった。
「透…敵見えた。なんか昨日と違う」
ナギが言った。どうやら昨日とは違うらしい。
「ん?あぁ…帝国は凄いのを持ってきたな」
「あれは…魔導兵器じゃな」
バルが説明した。
魔導兵器とは、魔石で動く物を魔導兵器といって、少しずつ普及しているらしい。しかしそれを兵器にするのは難しいらしい。
「戦車みたいだな…」
戦車というのは少々厄介な相手で、今持っているバレットM82でもあれを貫けるかは微妙である。
「透あれは妾に任せるのじゃ」
「じゃあ
「そうじゃな、そいつで何とかなると思うのじゃ」
「分かった」
俺はバレットM82を渡した。
ドォォォン…
「おっ、引っかかったな」
地雷に次々と引っかかっている。
魔導兵器も少しだが被害が出ている…あっ爆散した。対兵器にも効く用にいくつか改造しておいて良かった。
「にしても…よくこんな物を人間は作ったよな…」
置くのは簡単だが、解除が難しい。もし踏んでしまったら命は無い。
「さて、やりますか…ギライル、昨日と同じ感じで頼む」
「承知しました」
そう言ってギライルは飛んでいった。
パンッ
パンッ
パンッ
ズドン
「この武器、威力を高めるとより強いのじゃ」
バルがおそらく付与したであろう、バレットM82を撃ちながら言った。
「バル、1番キツイのが正面からだ。付与でも何でもしていいからな?」
「了解なのじゃ」
バギンッ
砦に貼っていたバリアが一枚剥がれた。どうやら例の魔導兵器からの攻撃だった。
「あと何枚だ?バリアは?」
「2枚じゃな…」
「分かった。地雷はまだ発動しているし、先に魔導兵器の方を頼んだ」
「了解なのじゃ」
ズドン
ズドン
ズドン
おそらくバルは魔石が埋め込まれている所を狙って撃っている。ちゃんと分かっているな。
「サナ大丈夫か?」
「えぇ…地雷?がよく働いてくれるので自分が仕留める人達は少なそうです」
「そうか、分かった」
俺はそう言って、再び銃の引き金を引いた。
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読んでくれてありがとうございます。
ちなみに魔導兵器は正面からしか来てません。バルの活躍が凄そうですね。
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