第75話

「じゃあギライルを仲間にしていいか?」


「いいですよ」


「いいのじゃ、面白い奴なのじゃ」


「良いと思う」


「じゃあギライル…よろしくな」


「ありがとうございます。頑張って役に立てるよう頑張ります」


「よし、じゃあ帰るぞ〜」


「了解です」


「分かったのじゃ」


「お腹すいた」


「分かりました」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

宿に戻ったら、5人は入りきらないという事なのでもう1部屋買うことにした。


そして俺とサナ。バルとギライルとナギの部屋割りになった。


「お前と2人きりなのは久しぶりだな」


「そうですね。あっそうだこれからどうするんですか?」


サナが質問した。


「ん?あぁ…その事だが、実はルーラにちょっと頼まれた事があってな」


「ルーラさんにですか?」


「そうだ。その内容がまぁめんどくさいっていうか…」


「気になります」


まぁどのみちみんなに話すから問題は無いか…


「帝国ってあるだろ?ナントカ帝国」


「ありますね。ヤルタ帝国」


「そうそれだ。どうやら最近、動きが活発らしい」


「根拠はあるのですか?」


俺は一枚の紙を出した。


「これは帝国にいる、スパイ?かは分からないがとにかくそいつからの情報だ」


「見ても?」


「いいぞ、見てみろ」


「では…」


その一枚の紙をサナがじっくり読んでいる間に俺はその情報を思い出した。


「確か…軍の拡大だっけ…」


約1年前から少しずつ活発になっていったらしい。1ヶ月で10万人の兵士から15万人に増えた。そして今は45万人が兵士になっている。

地球にいた頃は100万人が兵士になっている国もあったが、この世界では最も兵士が多い国らしい。


「読みました…凄いですね…」


「そうだな。軍事力の拡大は分からなくもない。だが拡大しすぎた結果、経済が立ち行かなくなり餓死している人もいるらしい」


「ひどいですね。あっだから…」


サナはピンときたようだ。


「おそらく食べ物や水何もかもが枯渇しているから攻めにいったのだろう。小さな国だが一つすでに無くなっている」


「じゃあ…まさか…次は…」


「そう。農業大国のここだ。兵士は3万人程。明らかに負ける」


「…」


サナは黙ってしまった


「それで目がついたのが俺たち冒険者というわけ」


「内容はわかりました。多分砦か何かで守ればいいんですよね?」


「そうゆう事。分かった?」


「はい…」


おそらく、バルやギライルなどがいるためどこかの砦で俺たちだけで死守する可能性もある。


「明日、みんなと細かく内容を話す」


「分かりました」


_________________________________________

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