第69話

その後は、とんとん拍子で事が進んだ。

王城からの使者が来たりして忙しかった。

しかし、それも落ち着きやっと王を任命する任命式の日がきた。


「頑張れよ」


俺たちは王城にいた。どうやら最後まで守れと言う事らしい。そして俺はルーラの緊張を解そうとした。


「大丈夫です。なにより今日、あの人が終わるのですから」


あの人というのはルーラを狙った敵…農業大臣だ。名前は確か…ラグレ?ラグロ?なんかそうゆう名前だったはず。


「ルーラ王女…いえルーラ女王ですね。もうすぐです」


王城の召使いが言ってきた。


「分かりました」


「にしても、豪華ですよね〜」


「そうじゃな」


「綺麗…凄いです」


バルギエルは何回も見た事があるのだろう。淡々としていた。服装はちゃんと正装だ。


「さて、バル、サナ、ナギ。俺らはもうすぐでこの護衛は終わる。だが今日が大一番だ。分かっているな?」


「分かってます」


「証拠をつき付けばいいのじゃろ?」


「分かってる」


ルーラが話しかけてきた。


「もうすぐであそこの扉が開きます。私はあそこから出て行くので後ろからついて来てください」


「分かった」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「いよいよですね…」


「緊張します」


ナギとサナは緊張していた。こうゆう場は慣れないとな…


『これからルーラ王女の任命式を始めます。ルーラ王女がお見えになります』


扉の奥から声が聞こえた。

それと同時に扉が開いた。


「さぁ、いきますよ?」


ルーラが言ってきた。


「「「「了解(なのじゃ)」」」」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

扉が開くとそこには沢山の人がいた。みんな有力な貴族か何かだろう。

するとルーラの前に1人の男がやってきた。


「ルーラ王女を女王に認める。よりこの国の発展を願って…」


凄く長かった。

その話が終わる頃には、サナは立ちながら目を瞑っていた。倒れないかな…


「おい、起きろ…」


「はっ⁉︎ここは…」


「寝るな」


「すいません…」


そして、女王となった。ルーラのお話が始まった。


「私は、今日までこの人たちに守られてきました」


俺たちの事を紹介された。少しざわめきがあった。


「そして、夜になると謎の敵に襲われ始めました」


またまたざわめきが起こった。


「そのときはいつも、この人達に守られてきました。ですが、今日はその敵の主犯が分かったので発表します」


大きなざわめきが起こった。


「それは…ラグレ農業大臣!あなたです」


あっ名前ラグレだった。

しかし、当然それを否定する。


「何故私なのですか?意味が分からない。私はこの国のために尽くしてきたつもりです」


「じゃあ逆にどうして、敵を送ってきたのですか?」


「どうにもこうにも…私は何もしてません。あるのだとしたら証拠はあるのですか?ルーラ女王」


よし、食いついた。

俺はバルにアイコンタクトをした。


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

もうじき、王都編終わりそうですね。

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