第68話
それから数日間は何事も無く、ただ見回りをしていただけだった。しかし敵は1人も来なかった。
「どうやら諦めたようですね」
俺はそれを否定した。
「いや、多分暗殺部隊がいなくなった…またはやっても撃たれて全滅するだけだから意味が無い事に気づいたのかもしれない」
おそらく今日中に何かしら王城の動きがあるはず。
コンコン
ノックされた。扉をノックする音だった。
「多分王城からの…」
サナが言った。
「そうだな。念のため、俺が出る」
もし、王城の者じゃなかったらそこでゲームオーバーだ。
「分かりました」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カチャリ…
俺はドアノブを捻って開けた。
すると、兵士がそこにはいた。
「何の御用でしょうか?」
「私は王城で働く兵士です。今日王の後継者を伝えるためにここに来ました」
「何か…王城で働く証拠はありますか?」
そう言うと、兵士はポケットから何か出してきた。
「王城で働く事はかなり難しいのでこうゆうのを貰います」
兵士は紙を出してきた。
「ちょっと待っててください。今ルーラ王女に確認してくるので」
「はい。待ちますよ」
俺は扉を閉めた。
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「これは本当か?」
「ちょっと待っててください…えぇと確か魔力を流したら…」
そういって魔力を流した。すると文字が浮かび上がってきた。
「えぇと…ふむふむ…本当ですね。偽物じゃないです」
「分かった。ありがとう」
俺はまたドアの方に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ガチャリ
俺は再度ドアを開けた。
「どうでした?」
「本当でした。これはどうぞ」
俺は紙を渡した。
「分かりました。信じてもらえて嬉しいです」
「それでは、本題に…」
「分かりました」
「ルーラ王女が次の王です」
「分かりました。ルーラ王女に伝えておきます」
「えっ?驚いたりしないんですか?」
兵士は意外そうな顔をした。
「ルーラ王女が絶対なるって言ってたので」
「そうでしたか。第一王女は病弱で、第一王子はめんどくさがり屋。第二王子は王城にはいないので、結果ルーラ王女になったんですよね」
へぇ〜王城も色々あるんだな。
「では、私はこれで」
「はい。伝えておきます」
そう言って、俺はドアを閉じた。
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「どうでした?」
ルーラが質問した。
「次の王はルーラだって」
俺はそう言うと、凄い嬉しそうだった。
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読んでくれてありがとうございます。
少しずつPVなどが増えてきて嬉しいです。
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