第67話

「なんとか分かったのじゃ」


バルギエルとサナは少し疲れが見えていた。


「とにかく、地図…この王都の地図はあるかの?」


「はい、あります。えぇと…確かここに…」


ルーラが地図を持ってきた。


「ありがとうなのじゃ、呪いをかけた人がいたのは…ここじゃな」


バルギエルが指したのは、北西にある大きな屋敷だった。


「あっここは…やっぱりでしたか…」


ルーラは分かったようだった。


「何か知ってるのか?」


「ここは農業大臣の屋敷です」


「つまり、大臣本人がやった可能性もあるのか…」


「そうですね」


取り敢えず、もうすぐで王が決まる。

それからどうするか考えよう。

仮に、潔く認めたのならそれはそれで牢獄か何かに入るんだと思う。だが、それは証拠があったらの話。

もし無かったら…これまたルーラに頼まれたりするのかな?


「まだ、決定的な証拠が無い…」


「あるのじゃ」


えっ?


「今なんて?」


「だから証拠を示せば良いという事じゃろ?これが証拠なのじゃ」


そういって、中に何か入っている氷?のような物を出してきた。ひんやりしている。


「あの…この中に何が?」


ルーラが訪ねた。


「暗殺してこようとした敵じゃ」


「まさか、冷凍保存したとか?」


「そうじゃ、一応此奴は死んではいるものの、自分が死んだ…と認識してはいないはずなのじゃ」


まぁ、確かに…死んでいたら塵になるからな。


「つまり、これを農業大臣?の前で呪いを追跡すれば…」


「バル…やる時はやるな」


「やる時はやるって…まぁ良いのじゃ。ドラゴンは何でも出来るのじゃ」


バルはドヤ顔をしていた。


「よし、証拠は出来た。あと数日だ。頑張るぞー」


「「「おー!」」」


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