第65話

「…なので昨日は8人ですね」


どうやら昨日は8人現れたらしい。だんだん増えていってる?


「まだ、撃てるが、100人とかになればこの建物から移動しないとダメかもしれないな」


「そうですね。何故か場所もバレてるし」


「そうじゃな。まぁ、あと数日待てば良いのじゃ」


「それで終わればな…」


と話しているとルーラがやってきた。


「毎晩、守ってもらって申し訳ないです。これ美味しいので食べてください」


そう言って、クッキーを出してきた。


「ありがとう。もしかすると、この建物から移動しないといけなくなるかもしれないから準備しといてくれ」


「わかりました」


「美味しいですね」


「サクサクなのじゃ」


どうやら出されたクッキーは焼きたてらしい。


「さて、ナギ今日は俺たちだ。分かってるよな?」


「分かってます」


「そこでだ。ナギは敵を見つけたら即座に倒しに行って欲しい」


「えぇと…それは何故?」


「いいか?俺はこいつM700があるからまだ遠くからでも倒せるが、お前は申し訳ないけどナイフだけ。だから早く行ってパパッと倒して欲しい」


「分かった」


「よし、なら夜までのんびりしてろ」


コクリとナギは頷いた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

夜になった。やはり寒かった。


「寒いな…大丈夫か?ナギ」


「えぇ。大丈夫です」


夜なので、余計に寒い。


「あっ、いた。北に10…11人?西に4人ですね」


「分かった。じゃあ俺が北。ナギが西でいいか?」


「分かった」


そう言ってナギは暗闇に消えた。


「さて、仕留めますか…」


パンッ


パンッ


パンッ


パンッ


撃ってはリロードして撃ってはリロードと、繰り返した。


「さて、あと4…5人?」


敵は暗くてあまり見えないが、どうやら慌てている。


パンッ


パンッ


パンッ


パンッ


パンッ


「止まれば死ぬ…恐ろしいよなぁ」


撃っていて良く思う。

いずれこの世界にもそういった武器、火器は来るかもしれないと思った。


「さて、全員仕留めた…ナギはまだか…」


俺はナギの帰りを待つことにした。


_________________________________________

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