ギルド職員は2回驚く

俺は王都のギルドで働いている。俺の名前なんて誰も聞いて得は無いので言わないでおく。

そして今、山賊が出ると言われた森に来ている。どうやらあるパーティが山賊を全滅させたとか。だからその調査で来ている。


「えぇと…山賊の場所はあっちか」


地図を頼りに進んでいく。

俺はそこで違和感を感じた。


「だんだん変な匂いが…」


焦げ臭い…いや他の匂いもある。


「あれ?」


俺は疑問に思った。血の匂いが少ない…

少なからずあるにはあるが、かなり弱い匂い。


「どうやって倒したんだ?」


俺は山賊のいる場所に進んだ。


「あそこだな…あれ?」


無い。山賊がいた建物が無い。

クレーターのようになっている。


「どうゆう事だ⁉︎」


ここまで木っ端微塵にするとは…

そして俺は周辺を散策してみて見つけた物がある。


「まさか本当に…」


ちょっと離れたところに死体があった。

俺はそれを見てすぐに分かった。


「本当にここで…」


山賊が、壊滅したのだと分かった。

そしてその死体を観察して分かった。


「頭だけに穴が空いている…」


確かに頭は急所だ。斬られたりするとそこで終わりだ。だが頭の上に穴1つ。しかも真っ直ぐに空いている。


「これは魔法か?剣では難しい。ランスなどの尖った武器?いやでもここまで正確に真っ直ぐ貫いている…」


俺はその死体を埋葬した。

そのまま放置は絶対にしてはいけない。アンデットになるからだ。

俺はなんとなく全てが分かった。


「頭だけに穴を空けて殺して、残りはその建物ごと塵にした」


ここまで出来るのならSランクなはず…


「まぁ証拠は取れたから、Sランクじゃなくても、どのみちランクが上がるだろう」


ここまで出来るのなら、Sランクになっても異論1つ出ないだろう。


「さて、帰って飯でも食べるか…」


_________________________________________

調査しに来たギルド職員の話でした。

評価をくれると嬉しいです。

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