第50話
今日は王都を歩き回る日だ。
のんびりと過ごしている。
「にしても大きいですね〜」
「そうだな」
王都なだけあって、かなり大きい。
「昔はもう少し小さかったのじゃ」
「そうなんですね」
ん?となるとこの壁って…
「あーそうゆう事か、どんどん大きくになるにつれて新しく壁を作っているのか」
「そうじゃな…まぁそれが貴族街、平民街、貧民街と分けられている…何故こうなったのかは分からないのじゃ」
ギルドは平民街にある。
門を通ってそのまま真っ直ぐ行くとある。
つまり貧民街を絶対通らないと行けないのだ。だが疑問に思った。
「あれ?でもそれっぽい建物とか見えませんでしたけど?」
そういえばそうだな。門の所は壁で覆われていて見えなかった。となると…
「まさか見られたくないから?」
「当たりじゃ。しかし平民街と貧民街との大きな違いは貰えるお金の違いなのじゃ」
そこまで気にする必要無いと思うけど…
「例えば、物を運ぶ仕事があったとしよう。
そしてお金を貰う。そうじゃな…だいたい銀貨1枚ぐらいかの?それで1日が過ごせる」
「それで?」
「今話したのが平民街の方。そして貧民街は
銅貨1…良くて2枚じゃな」
「それって…」
「そう、銅貨だけだと何も出来ない。せいぜいパン一切れぐらいなのじゃ」
生活するにせよ…それだけだと無理なのか…
「だからだいたいは冒険者をやって、死んでいく…早くお金を稼ぎたい…だから難しいクエストを受けてそのまま…」
「お、重いな…」
「そうですね」
「じゃが、貧民街からのSランクもいるのじゃ」
えっ、それって…
「そう。だからそいつがどうにかして貧民街を無くそうとしている…名前は忘れたのじゃ」
貧民街からでもSランクってなれるんだな。凄いな、その人。
「お主もSランクにもうすぐなれるのじゃ」
「本当か?」
「本当じゃ」
まぁ、Sランクになれれば色々出来るから頑張ろう。
グギュルルルル…
サナのお腹が鳴った。
「お腹空きました…」
俺は太陽を見た。もう12時を過ぎていた。
「昼か…何か食べるか?」
「そうじゃな。お腹空いたのじゃ」
「やったぁ!」
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