第48話

朝になった。

本当ならバルギエルが夜に咆哮。そして山賊達が出てくる…はずだったがバルギエルが起きなかったので朝にやる事にした。


「ごめんなのじゃ…」


「にしてもあんなに起きないのか…」


「凄かったです」


バルギエルが寝ていたので起こそうとしたら蹴られるし色々やばかった。まぁ結局起きなかったんだけど…


「まぁいいや、まだ早いから山賊は寝ていると思う。早速やってくれ」


「了解なのじゃ」


バルギエルが竜になり飛んでいった。


「くるぞ…」


「ワクワクです」


グルルルアァァァァァァ!


バルギエルが吠えた。すると山賊がいると思われる建物から武器を持った人達が出てきた。


「罠に…かかれ…」


ある1人がトラバサミが置かれている所に足を踏んだ。そして…


チャギン!


「アギャッ!」


トラバサミに挟まれて痛そうだ。

そいつはトラバサミを外そうとしている。

おそらくそいつは下っ端。まだ上の奴らはまだ気付いていない。


「サナ、撃て」


「了解です」


パンッ


そいつが死んだ。


「まず1人だな」


「そうですね」


すると建物の中からたくさん出てきた。

おそらく発砲音を聞いたのだろう。

続々と外に出てきた。


「まぁ引っかかるんですけど」


チャギン!

チャギン!

チャギン!

チャギン!

チャギン!

  

至る所でトラバサミに引っかかった。


「大漁ですね」


「そうだな」


パンッ


パンッ


パンッ


パンッ


パンッ


サナと俺は撃って撃って撃ちまくった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「外にいた人達はだいたい片付けましたかね…」


「そうだな」


残りは建物の中だが…難しいな…


「サナ、透よ。どうじゃ?」


するとバルギエルが飛んできた。


「裏方ありがとうな」


「感謝して欲しいのじゃ。でも撃ち漏らした敵などいなかったのじゃ」


「そうか。じゃあバル、あの建物の中にまだ山賊がいる」


「ふむ…つまり建物丸ごと破壊しろと?」


「そうゆう事だ。なるべく森は破壊するなよ?」


「分かっているのじゃ」


念には念をだ。また力加減ができないと俺もサナも巻き添えを貰ってしまう。


「俺とサナは離れているから、よろしく」


「了解なのじゃ」


俺とサナは森から出て行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「さて…妾の力を見せる時がきたようじゃ」


バルギエルは建物がある所の上空にいた。


「さっさと終わらせて透に褒めてもらうのじゃ」


総合的な強さならバルギエルが1番だが、突出した物が無かった。透は隠密行動もできるし、状況も把握することができている。バルはそれで仲間になった。


「まぁ強い者について行くというルールなどないのじゃが…」


ドラゴンの世界にはそんなルールは無かった。つまりバルギエルの嘘である。


「こんなもの楽勝なのじゃ」


パチン…


「完了なのじゃ」


バルギエルはたった1回の指パッチンで山賊がいた建物ごと消した。


「森は破壊してないし、透に褒められるのじゃ!帰るとするかの」


その建物や山賊がどうなったかは永遠に謎である。

_________________________________________

バルギエルの強さが分かってきましたね。

読んでくれてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。



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