第46話

山賊が出ると言われる道に来た。


「どうやらここは交易路にもなっているのでかなり大事な所らしいです」


「なら、さっさと倒さないといけないのじゃな?」


「そうなるな…」


でも…こっちは3人、相手は山賊。まぁ1人、ドラゴンがいるのだが…


「出来れば、一方的に倒していきたいよな…」


「でも、音とか出ない限り的を絞れません」


「音ね…まぁこの範囲ならまぁ聞こえるか」


一か八かやってみるか。


「なんとなくだが作戦が決まってきた」


「教えてください!」


「教えるのじゃ」


サナとバルギエルが聞いてきた。


「うーん。バルは今回活躍しないかも…」


「なんでじゃ⁉︎わ…妾はドラゴンじゃぞ!この森も吹き飛ばせるのじゃ!」


「それができれば1番なんだけど、可能な限り森は残せって…だから今回は…ね?」


バルギエルがしょんぼりした。


「分かったのじゃ…じゃあ次のクエストは絶対やるのじゃ!」


「よし。作戦を説明する」


「分かりました」


俺は作戦を説明した。

まずバルが偵察で山賊がいる所を探す。

そしてその居場所が分かればその周りに罠を仕掛ける。

次にバルがドラゴンとなって咆哮。それに驚き、山賊が出てきて罠を踏む。

声がするはずなので、それを撃っていくという作戦。



「妾活躍しているのでは?」


「戦闘はしないが…裏方の様な感じだな。もしかすると撃ち漏らしがあるかもしれないからその時は頼んだ」


「分かったのじゃ!やってやるのじゃ!」


なんか少し嬉しいのかな…


「とにかく、私たちは少し離れた所から撃っていけば良いと?」


サナが確認として話した。


「そうゆう事」


「じゃあ罠って?」


「こいつを使う」


小さなトラバサミを出した。

暇な時に作っていて良かった。

何故これが作れたのかというと、魔力を放出して魔力量を高めていた時に、ふと魔法で何か作れるのでは?と思って適当にトラバサミを作ってみたら意外にうまく出来て何個も作ってしまった。そしてスキル「武器収納」に入ったので暇な時があればせっせと作っていたというわけだ。


「なんでトラバサミを最初に作るという発想になるのかよく分かりませんが…もうそこまでいったのですね。凄いです」


「凄いのじゃ」


「というわけでこいつを葉っぱなどで軽く隠せば…分かった?」


「了解です」


_________________________________________

何故トラバサミなのかは次説明します。(武器紹介…罠紹介?)



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