第37話

「透よ、楽しいではないか!」


ズザザザザザザザザザ…


バルギエルが楽しそうだ。

あいつ、トリガーハッピーになりかけてる。

まぁいいか。


パンッ


パンッ


隣ではサナがSV98を使って撃っている。

ちらっと見てみたが、命中率が高い。


「サナ、大丈夫か?」


「大丈夫です。この銃扱いやすいので」


サナにぴったりのようだった。


「そうか、あっ左にいるぞ」


「えっ?あっはい」


パンッ


やっぱすげぇ。あいつやべぇよ。

すぐに狙いを定めて撃つ。この動作がスムーズすぎてやばい。


今の状態としては、こっちが有利だ。まぁバルギエルがだいたい仕留めている事もあるが

モンスターの進行速度が遅いのも原因だと思う。


「こっちはなんとかなりそうですね」


「そうだな」


陸の方はリークの町にいる冒険者、約7割がそっちに行き。残りはこっちだが、やはり海なので魔法や弓などの攻撃しか意味がない。なので実質1割しか動けてない。

それも俺とサナ、そしてバルギエルがだいたい仕留めている。


「なんとかなりそうだな」


「そうですね」


そう話しながら敵を仕留めていると…


ゴゴゴゴゴゴ…


「なんだ?」


地響きのようなのが発生した。


「なんだ?」


バシャァァァン


奥の方で大きな波が発生した。


「あーまずいですね。あれ飲み込まれますよ…」


「そうだな。バルギエル逃げるぞ」


未だに撃っているバルギエルに話しかけた。


「妾をなんだと思っておるのじゃ。ドラゴンじゃぞ?波ぐらい…ほれ」


スパァァァン


波を吹き飛ばした。


「お前なんなんだよ…」


「だからドラゴンなのじゃ」


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

総合的に1番強いのはバルギエルです。

応援よろしくお願いします。



〜武器解説〜

SV98


ロシアで開発された、ボルトアクション式の狙撃銃。有効射程は1000m。

もともとはドラグノフ狙撃銃という銃を使っていた。しかし命中精度などが低い事もあり、新型狙撃銃を開発することになりSV98が開発された。やろうと思えば有効射程1200mまで伸ばすことができる。






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