第36話

海の方に着いた。言われてみればこっちに来たこと無かったな…


「綺麗ですね」


「そうじゃな。奥の方を見るのじゃ」


俺とサナは奥の方を見た。


「モンスター多すぎないですか?」


目視でだいたい600体いや700体ぐらいか?

幸い進行速度は遅いのでまだまだ先にいる。


「海だから下にもいるのじゃ」


「めんどくさそう…」


「まぁなんとかなるさ」


「そうですね、そういえば見せる物あるんじゃないですか?」


あっ、そうだった。


「扱える奴いるのか分からないが…これとこれだ」


ゴトン


出したのは三脚がついた機関銃だった。


「透よ…なんじゃこれは?」


「これはM134。ミニガンと言われている」


「ミニガン?なんじゃそれは?」


「簡単に言うと面白いやつ、まぁ俺は扱えないがな」


正確には使えるが、俺は狙撃銃の方が落ち着く。


「それで…こっちは?」


サナが言っているのはもう一つの銃だ。


「これはSV98…これはお前のだな」


「えっ?でも…」


「いや、俺はこいつがある。ならこれはお前のだ」


そう、俺はM700が俺の銃なのだ。

だからSV98はサナになる。

まぁ性能は…うん。


「とにかくこれはお前のだ。いいな?」


「はい!ありがとうございます!」


「透よ。妾はこいつを使うことになるのか?」


バルギエルが言った。


「あー…身長小さいもんな…」


「それは心配ないのじゃ。ほれ」


バルギエルの体が光った。

すると…


「これでいいかの?」


大人?になったバルギエルがいた。

ずいぶん大人になったな。


「あっ、あぁ…いいぞ」


どうやらバルギエルは洞窟にいた時、魔力がすっからかんで人になるにしても小さくしなければならなかったらしい。


「まさか、魔力が回復したから?」


「そうゆうことなのじゃ」


「分かった。だが…問題がある」


「それはなんじゃ?」


こいつは電気の力を使って発射される。

だがこの世界にはそういったものが無い。


「言ってもよく分からないだろうから取り敢えず撃ってみろ」


それで撃てなかったらこいつは使わない方向でいこう。


「分かったのじゃ」


モンスターの距離は600mほど。まぁ届くはず。


「いくのじゃ」


ズザザザザザザザザザ…


発砲した。

やっぱえげつないな…

たまにこれを撃つやつがいたが何度聞いてもこの発砲音には慣れない。


「透よ…この武器面白いのじゃ。魔力が少しずつ無くなるのじゃ」


ずっと撃ちながらバルギエルが話した。

モンスターを見ると原型をとどめていなかったりと…カオスだった。


「どうやら魔力でこいつは動くらしいな。バル、大丈夫か?」


「回復が勝っているから問題ないのじゃ」


弾は俺のスキルで尽きない。あれ?こいつ1人で何とかなるのでは?


「さて…俺らはバルギエルが撃ち損じたモンスターをやっていくぞ」


「分かりました!」


素材が集まらないのは残念だが、仕方ない。


_________________________________________

新武器登場!それと武器が定着しました。



〜武器解説〜

M134


連装機関銃。

毎分3000発。

1秒で最大100発撃つことができる。

人間が被弾すれば痛みを感じる前に死んでいるという意味で「Painless gun」(無痛ガン)とも呼ばれる。電気の力で動くものの、この世界では魔力で動くようになっている。魔力が少ないものが撃つとすぐ無くなるので注意。本当は軍用ヘリコプターなどに装備したりする。機関銃のように3脚で撃つことも出来る。


今回は3脚の方です。長くなってすみません。





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