第30話

町に戻ってきた。


「まず、ギルドに行くぞ」


「分かりました。じゃあ鑑定はあとで?」


「そうなるのじゃ」


俺たちはギルドに行くことにした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ギルドの中に入ると、全体的に暗い感じだった。


「受付嬢は…いたいた」


受付嬢の所に行くと、受付嬢もぐったりしていた。


「ドラゴン狩ってきたぞ。これ証拠ね」


そう言ってドラゴンの尻尾を出した。


「お疲れ様でした…あの、ギルドカード出してもらえませんか?」


「いいけど…それは何故?」


「冒険者ランクが上がったので」


俺まだドラゴンぐらい(2体)しか倒してないぞ?


「そもそも、ドラゴン狩るのが異例なので…」


「分かった。はいこれ」


俺はギルドカードを出した。


「少々お待ちください」


そう言って、奥の方に行ってしまった。


「なぁ透よ、試しにギルドの職員を鑑定してみた」


バルギエルはこっそり鑑定してたようだ。


「どうだった?」


「洗脳されているのじゃ、じゃが辛うじてまだ軽い方なのじゃ。だからまだ自我が残っておる」


「つまり、町の人はもう…」


サナが恐る恐る聞いた。


「おそらくな…だが、洗脳だから助かったのじゃ」


えっ?なんか解決できる策があるのか?


「洗脳している場所がわかった」


「えっ、本当ですか?」


サナが驚いている。


「呪いなどは、長年の怨みなどが蓄積して出来るものなので、一度発動してしまうともう分からなくなるのじゃ、じゃが洗脳はある特定の人物がやっているので、場所ぐらいお手の物なのじゃ」


鑑定って便利だな。


「じゃあそいつを倒せば良いわけだ」


「そうなのじゃ、じゃが何故洗脳するのか分からないのじゃ」


それは確かに…


「お待たせしました。こちらをどうぞ」


戻ってきたカードは銀色になっていた。


「Bランクとなります」


「そうか、ありがとう」


「そして、こちらがドラゴン討伐の報酬です」


チャリンと音がした。

それはおそらく金貨が入った袋だろう。

俺はそれを受け取った。


「じゃあまた」


「はい、では…」


俺らは冒険者ギルドをあとにした。


_________________________________________

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