第17話
「付与のコツとしては、作った魔法をくっつける…感じです」
なんとなくなんだな。
「分かった。取り敢えずやってみる」
まず火の魔法を発動する。そしてそれをくっつける。
「今は手に発動している魔法を銃に…」
シールのようなイメージでやるといいかも?
すると音は鳴っていないがシールのようにペラリと剥がれた。
「これをこっちにくっつける…」
するとちゃんと銃にくっついた。
銃身を囲うように丸く魔法陣が浮かび上がった。
「おぉ…出来た」
「ちなみに、魔力が途切れると付与した魔法
は無くなるので注意してください」
「分かった。撃ってもいいか?」
「良いと思います」
「ありがとう。じゃあいくぞ」
そこにある木にめがけて、撃つ。
パンッ
木を貫通した。まぁこれはいつも通り…
しかし、その後メラメラと穴が空いた所から燃えるようになった。
「やばいなこれ」
「まだ火の魔法だけなのでなんとも言えませんが少し遅く発動していると思います。意外にそういった遅く発動するのはいいと思います」
確かに、もし致命傷が与える事が出来なくても火で燃えるから良いという事になる。
「付与ってすげ〜」
「もっとスムーズにやるといいかもしれません」
「そうだな」
「まずは魔力を大きくする。魔法をたくさん発動出来るようにする。付与をスムーズにする。この3つを目標にやっていきましょう!」
「了解、だいぶ日が落ちたな…」
もう夕方だった。
グギュルルルル…
腹の音が鳴った。
「お腹…空いたな…」
「そうですね、昼食べていませんでしたし」
「じゃあ帰るか?」
「はい!」
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