第10話

冒険者ギルドに着いて、受付嬢に話す。


「鱗の質が良かったので金貨30枚です。

どうぞ」


金貨30枚を受け取り、ギルドから出て行こうとした。


「あの、透さん。少し話が…」


受付嬢が話してきた。


「なんだ?」


「ドラゴンを倒したのでランクがかなり上がります。ですが、まだ1つもクエストをやっていないのでやってもらえるとありがたいです」


つまりドラゴンを倒したという実績はあるけど、それを受け取るには何かしらクエストを受けないとダメって事か。


「分かった。じゃあ何かおすすめのはあるか?」


受付嬢は少し考えて引き出しから紙を出してきた。


「これなど、どうでしょう?」


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ワイバーンの討伐


報酬、金貨5枚。


街に続く道にワイバーンの群れが確認された。ここは交通でも重要な所なのでぜひ討伐してほしい。


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ワイバーンなら一応ドラゴンだし、証明が出来るってわけね。


「分かった。これを頼む」


「分かりました。期限は3日です。では行ってらっしゃい」


無言で頷き、サナに呼びかける。


「サナ行くぞ」


「分かりました!」


「今回はクエストとサナの実戦だ。まぁ一回も撃ってないけど…」


「わくわくします!」


俺たちはギルドから出た。


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ワイバーンが出るとされる所にやってきた。


「じゃあサナあの木を撃ってみろ」


指を指したのは、大きい木だ。

距離にして50mぐらいかな。

M700を持たせ、まずはどうするのか見てみる。


「これが撃つところですかね?」


引き金のところを引いた。

だが弾は出なかった、


「あれ?」


普通なら弾は出るはずだが、コッキングをしていないので撃てない。


「透さん、どうすれば?」


助けを求めてきた。


「ここを引いて戻すと弾は装填される」


カチャコン


「そしてこれがスコープ。ここで見るんだ。

ピントなどはここで調節する」


「分かりました!撃ってみます」


サナは立ったまま撃とうとした。

あれじゃあ木に当たるか分からないな。


パンッ


木には当たらなかった。


「あれ?なんで?」


サナは不思議そうになっているが、俺が注目したのはそこじゃない。


「サナ、手に持ったのは初めてだよな?」


サナは頷く。


「はい。でも持った瞬間手に馴染んだっていうか…」


エルフすげ〜。弓を扱えるだけある。


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読んでくれてありがとうございます。








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