第9話 約束
「合格したら付き合おう」
〜二学期〜
まおとかず君が会うのは夏祭り以来だ。
まおは気まづくならないか心配だった。
「おはよう」クラスに入るといつもの元気な声が聞こえた。何も変わってない。まおはそう思った。
二学期になってからは大変だった。一学期以上の勉強量、勉強の仕方や場所を変えたりした。
でも、かず君と同じ高校に行くため。この思いは変わらないままだった。
ある時1つの異変に気付いた。集中していないことだ。どんなに静かな環境だろうが、勉強に集中できていない。まおの心の中は常にかず君のことでいっぱいだった。
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